木造と鉄筋では賃貸で住むならどちらがいい?違いは何がある?
「木造づくり」や「鉄筋づくり」どちらの構造を選択するかは賃貸のお部屋選びのポイントとして大切な要素のひとつです。とは言え、それぞれどちらが自分に合っているのか分からない人も多いのでは。そこで今回は、木造づくりと鉄筋コンクリート造りの2つの違いについてご紹介します。
目次
木造アパートのメリット
賃貸物件の情報には「木造」や「鉄骨造」といった用語があります。建物の構造を示す言葉になっており、賃貸マンション・アパートを選ぶ際に重要になります。
それぞれの構造には、部屋の防音性や通気性、耐震性などの特徴があり、暮らす上で何を優先するによっては「木造」と「鉄骨造」のどちらが向いているのかが変わっていきます。それぞれのメリットやデメリットなどをご紹介します。
まずは「木造」アパートのメリットについて。
メリット1)月々の家賃などが低い
木造は鉄骨造りよりも建築コストが低く、鉄骨造と比べて月々の家賃や管理費が低い傾向にあります。敷金や礼金も低くなる為、初期費用を抑えたい方は木造がおすすめ!
メリット2)通気性が良い
木造アパートは通気性がよく、湿気もこもらない為、結露やダニが発生しづらいと言われています。木材の性質により夏はジメジメしにくく、冬は湿度を保つことができます。アレルギーに敏感の方など、木造づくりの方が1年を通じて快適に過ごしやすいでしょう。
メリット3)部屋のレイアウトがしやすい
鉄筋づくりの場合は天井や壁に梁や柱が多く、空間全体が圧迫しやすいことも。その点木造はスッキリしているので、広々とスペースを有効活用できます。お気に入りの家具を配置することも!
メリット4)耐久性・耐震性に強い
地震大国の日本だからこそ、住まいの耐久性は重要な要素です。近年の地震などによる教訓を経て、建築資材の耐久性も向上しています。それに伴い、木造アパートは築浅物件などにおいて耐久性・耐震性に優れた物件が増えつつあります。
木造アパートのデメリット
メリットの多い木造アパートですが、やはりデメリットもあります。木造アパートのデメリットをご紹介します。
デメリット1)騒音
鉄骨造に比べて木造アパートは騒音や声が響きやすいことも。アパートの隣の人や上層階、下層階からのクレームになる場合があるので注意が必要です。
デメリット2)気密性が劣る
通気性が高い分、気密性は劣る傾向に。その結果、冷暖房効率が低く、電気代に影響する場合もあります。
デメリット3)火災・延焼のリスク
特に築年数が古い物件の場合は、耐火性の低い素材がそのまま残っているケースが高く、万が一の火事の際に延焼スピードが速く危険性が高いとされています。
鉄筋アパートのメリット
次に紹介するのが「鉄骨造」のアパートについてです。そもそも鉄筋アパートは、柱や梁といった骨組に鉄骨を使っている建物のことを言います。軽量鉄骨はアパートなどで使われ、重量鉄骨は高層マンションなどの大規模な建築物に使用される場合が多いです。鉄筋アパートのメリットについてご紹介します。
メリット1)高い遮音性
鉄筋アパートはコンクリートの気密性が高いため、木造に比べて隣や上下階への音や声が響きにくい特徴があり、高い遮音性を誇ります。
メリット2)耐震性の高さ
鉄筋アパート圧縮力と引張力によって建物全体の耐久性が高く、木造と比較して耐震性が高いとされています。
メリット3)火事のリスクが低い
コンクリートは不燃材料の為、耐火性能が高く、火事に対するリスクが木造よりも低いとされています。
鉄筋アパートのデメリット
デメリット1)結露が起きやすい
鉄筋アパートはコンクリートのため通気性が悪く結露が発生しやすいとされています。木造と比較して気密性が高いため湿度が溜まりやすく、アレルゲンの発生原因になることも。
デメリット2)家賃などが高い傾向
建築コストが木造よりも高い場合が多く、家賃や管理費も高く設定されていることもあります。
デメリット3)空間が活かしきれない
鉄筋アパートは天井の梁、壁の柱などに、鉄の骨組みの障害物が多く、家具の配置に頭を悩ませられることも。圧迫感も感じることもあります。
まとめ
いかがでしたか?今回は木造と鉄筋づくりのメリット・デメリットをご紹介しましたが、どちらも良し悪しはあるので、ご自身やご家族のライフスタイルや趣味嗜好、予算、周辺環境なども合わせて選ぶのが良いでしょう。
何を優先して、何を我慢するのか、優先順位を決めることでより良い暮らしを実現することができますよ。迷った場合は経験豊富なスタッフも多く在籍しているので、お気軽にご連絡くださいね!
■監修_中部ガス不動産/担当者_資格:宅地建物取引士
WRITER PROFILE
岩下加奈
愛知県豊橋市在住。地元出版社に勤め、東三河エリアを中心とした住宅情報誌の編集長などを勤める。名古屋や東京などの雑誌・WEBのライティングや編集を行い、年間1000件以上の取材をこなす。豊橋市市役所広報アドバイザー、東三河の魅力を発信する講師活動、審査員なども務める。ワンライフコミュニケーション株式会社ゼネラルマネージャーとして、企業様・個人向けの外部広報を担当。