土地探しのコツ!理想の土地の探し方
理想の住宅、夢のマイホームを建てたいと思っている方!理想の家づくりを行うには、家を建てる土地が必要になります。特に土地選びが家づくりには重要。土地探しに失敗すると、いくら良い家でも住み続けるのは大変になります。土地の選び方、注意点をしっかり把握しながら、理想のマイホームをつくりあげましょう。今回は、理想の土地の探し方をお伝えします。
土地を探す前に決めること
注文住宅を建てるには土地探しが必須!土地探しを始める前に何が必要なのか、大事になるのかをお伝えします。
理想の条件と優先順位を決める
土地探しを行う前に決めておくことは「理想の条件」と「優先順位」です。希望する土地を探す際には
□交通のインフラ
□買い物までの距離□校区
□広さ
□自然
□治安
□地盤
□交通量 (事故リスク)
などを洗い出すのかが大切になります。そして、これらの項目の中で、どれが一番理想なのかを優先順位を付けましょう。
土地選びの基礎知識を学ぶ
土地に関する用語を理解しておくことで、土地探しや不動産取引においてスムーズに情報を理解し、適切な判断ができるようになります。土地探しのために知っておくべき用語について解説します。
用途地域とは
用途地域とは、都市計画や地方自治体が土地利用を管理するために設定された区域のことです。都市計画法や地方自治体の条例に基づいて、土地の利用目的や規制を定めています。主な用途地域には以下のようなものがあります。
参照:用途地域 国土交通省
000234474.pdf (mlit.go.jp)
建ぺい率とは
建ぺい率は、土地の面積に対する建物の面積の割合を示すため、割合の数値として表されます。建ぺい率が高いほど、建物の面積が大きく、土地利用が密集していることを意味します。一般的に、住宅地域では建ぺい率が低く、商業地域や工業地域では建ぺい率が高い傾向があります。
建ぺい率は以下のように計算されます。
【建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100】
容積率とは
容積率は、土地の面積に対する建物の容積(建物の総面積 × 高さ)の割合を示します。2階建て以上の建物にも適用されるため、100%を超える容積率もあります。
容積率は以下のように計算されます。
【容積率(%)=延べ面積÷敷地面積×100】
建築の高さなどの建築制限とは
建物の高さが制限されることがあります。地域や用途によって異なりますが、周囲の建物や景観に調和するために設定されます。高い建物が立ち並ぶ地域では、周囲の建物との調和を図るために高さ制限が設けられることがあります。
このほかに、接道義務にも注意しなければなりません。接道義務とは、建築基準法で定められている道路と敷地に関する規定のこと。接道義務を満たしていない土地は原則として再建築不可となります。接道義務を満たしているか確認することが大切です。
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セットバックって何?土地や住宅を探しているときに知っておきたい知識 | 住まい・暮らしの情報サイト SALAつむぎ
土地の予算を決める
条件などが決まったら予算を決めます。
希望する土地のエリアによって土地の金額が変わっていきます。土地購入にかける予算はどれくらい必要なのかを決めることで、家づくりの予算もある程度決まっていきます。
しかし、理想の条件が多いほど高単価になる可能性も・・・!?新築の建築コストも含めた予算設定を行うことが重要になります。
また土地にかかる金額は、土地代以外にも手数料や税金が発生するため、事前に確認しましょう。
土地探しはどのようにする?
次にお伝えするのは「土地の探し方」です。まずは土地探しの方法についてお伝えします。
インターネットや情報誌などで土地探し
最も一般的な手法がインターネットや情報誌です。不動産ポータルサイトや、住宅会社のホームページなど様々なサイトに土地情報が掲載されています。また、情報誌などでも不動産情報が公開されているので、気軽に土地探しを行うことができます。
不動産会社を訪ねて土地を探す
インターネットに掲載されていない土地の情報など、理想に応じて探してくれるのが不動産会社の良いところ。不動産会社に直接訪問することで、担当者の対応を見ることもできるのでご自身に合う会社か否かを判断できます。
おすすめは、会社の規模だけで判断せず、いろいろな会社を比較すること!理想の暮らし、家を建てる条件としてふさわしい土地なのか、客観的にアドバイスしてくれる不動産会社がおすすめです。
現場に行って土地を探す
住みたいエリアが決まっているのであれば、実際に現場を歩いてみるのもひとつの手です。実際には土地の販売看板はないけれど、土地の売買が可能なところも。実際に足を運ぶことで周辺環境や生活の便などを体感することもできおすすめです。
工務店やハウスメーカーに聞いて土地を探す
土地探しの前にマイホームを建てる住宅会社が決まったのであれば直接相談するのも良いでしょう。
不動産会社はインターネットや新聞折込に掲載しない土地情報を持っている場合があり、住宅会社と不動産会社の担当者が情報交換をしていることもあります。早めに住宅会社に相談すると不動産情報を集めてくれるので、想像していなかったような良い土地に巡り合えるかもしれません。
土地探しのコツや裏技
土地を探すときのコツや裏技をご紹介します。特に着目したい部分は、以下の3つです。
土地は値段の安さだけで選ばない
値段の安さだけに惹かれて土地を選ぶのは、後々問題を引き起こす可能性があります。土地の選択には、立地条件や地盤の状況、法的な制約、将来性、生活環境などを総合的に考慮する必要があります。
安価な土地でも、立地が悪かったりする場合があります。価格だけでなく、将来の安定性や快適さを重視して土地を選ぶことが大切です。
角地・中地の特徴を理解しておく
角地と中地の特徴を理解することは、土地選びや不動産取引において重要です。角地と中地それぞれのメリットとデメリットをまとめます。
□角地…2つの道路に接している土地のこと
角地のメリット
・開放感がある
・周囲へのアクセスが良い
・人目につきやすいため、空き巣などの防犯になる
角地のデメリット
・人目につきやすいため、プライバシーが気になる
・交通音や騒音の問題
・価格が高い場合がある
□中地…三方が囲まれた区間の土地のこと
中地のメリット
・プライバシーが確保される
・自由度が高い
・価格が比較的安い場合がある
中地のデメリット
・空き巣などのリスクが角地より高い
・開放感がない
・プライバシーへの配慮が必要
これらのメリットとデメリットを考慮して、土地選びを行うことが大切です。自分の用途や好みに合った土地を選ぶために、慎重に検討しましょう。
現地に行って必ず自分の目で確かめる
土地を選ぶ際には、インターネットや不動産情報サイトでの情報収集も大切ですが、現地を実際に自分の目で確かめることが重要です。
なぜなら、現地を訪れることで直接地形や環境を確認でき、周辺の施設や交通アクセスの便利さを実感することができるからです。また、周囲の雰囲気や将来の可能性を感じ取ることもできます。
最終的には自分の直感や感覚も重要な判断材料となります。土地選びにおいては、現地を訪れて自分の目で見て感じることが欠かせません。
気に入った土地が見つかったら?
土地探しの際に気に入った土地を見つけた場合。「この土地が良い!」と思って焦って購入すると、予算オーバーになることも。予め周辺の相場を確認しながら、同じような価格帯なのか冷静に判断することが大切になります。
気に入った土地が見つかったら、まずは土地の価格をインターネット(総合不動産サイト)等で調べること。相場の価格なのかを見定めてから判断しても遅くはありません。
土地探しを後悔しないために失敗例を知っておこう
土地探しで後悔しないよう、よくある失敗例をご紹介します。
希望通りに家が建てられない
地盤が脆弱だったり、土地がいびつだったりすると、希望通りの間取りや希望する外観の家を建てられない場合があります。希望の土地が見つかったら、必ず家の専門家にも話を聞きましょう。
生活環境が悪く、生活していて不便
土地選びの際に下見をしていても、住んでみたら周辺環境が悪く不便だったと後悔する方は少なくありません。
駅から近い土地を購入したが、実際には周辺の道路が混雑しており、交通騒音や排気ガスの問題が発生したということもあります。周辺環境の下見は時間や曜日を変えて確認しておくと、失敗や後悔を防ぐことができます。
まとめ
理想の土地探しを実現する為の注意点をまとめました。どれも土地探しにおいては基本的な内容ですが、大切なポイントになります。これらを怠ることで家づくりを一生後悔する場合も・・・。理想の暮らし、住まいを手に入れるため、土地探しはとても重要。ぜひ参考にしてくださいね。
■監修_中部ガス不動産/担当者_資格:宅地建物取引士
WRITER PROFILE
岩下加奈
愛知県豊橋市在住。地元出版社に勤め、東三河エリアを中心とした住宅情報誌の編集長などを勤める。名古屋や東京などの雑誌・WEBのライティングや編集を行い、年間1000件以上の取材をこなす。豊橋市市役所広報アドバイザー、東三河の魅力を発信する講師活動、審査員なども務める。ワンライフコミュニケーション株式会社ゼネラルマネージャーとして、企業様・個人向けの外部広報を担当。