最高クラスの断熱水準!LCCM住宅の特徴とZEHとの違いを解説!
今巷で話題となっているLCCM(エルシーシーエム)住宅とは?そのスペックや特徴について、またZEHとの違いについてもご紹介します!
目次
LCCM住宅とは?ZEHとの違いなど解説
地球温暖化対策が課題となっている現在。特にCO2排出の削減は、日本の最も重要な課題のひとつとされています。政府はこれまで「省エネ基準」「認定低炭素住宅」「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)」などの省エネ対策を行ってきましたが、さらに強化した対策として、「LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)」を提唱・推進しています。
そもそも「LCCM(エルシーシーエム:ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅」とは、ZEHが太陽光でエネルギーを創り、高い断熱性能や高効率の設備を用いて年間のエネルギー消費をゼロ以下にする目標の住宅であるのに対し、LCCM住宅は、運搬や建設~解体・処分まで含めた中で、できるだけCO2削減に取り組みながら、太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーを創出し、CO2の収支をトータルでマイナスにする住宅のことをいいます。
簡単に言ってしまえばZEHの基準を越えた省エネ性能をもつ最先端の住宅です。
近年SDGsへの注目度が高まる中で、太陽光発電や家庭用蓄電池などの設備を活用し、環境負荷の低減を図る取り組みが進んでおり、LCCM住宅も今後大きく浸透していく住宅として注目を集めています。
LCCM住宅の認定を受けるためには?
LCCM住宅として認定されるためには、審査を受ける必要があります。対象建築物は完成後3年以内の一戸建て専用住宅。LCCM住宅の認定を受けるためには、以下の要件のいずれかを満たす必要があります。
・CASBEE(キャスビー:建築環境総合性能評価システム)の戸建評価認証制度に基づき認証された環境効率ランクがSまたはAであり、かつライフサイクルCO2(温暖化影響チャート)ランクが5つ星である住宅
・国土交通省が行うサステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)LCCM住宅部門において、補助金の交付を受けた住宅
2つのうちどちらかの認証制度の要件を満たす必要があります。
LCCM住宅のメリット・デメリットについて
LCCM住宅のさまざまなメリット
メリット1)環境に優しい
LCCM住宅は、建築から解体までライフサイクル全体を通じたCO2排出量がマイナスになるため、環境に優しい住宅。よりサステナブルな生活を送ることができます。
メリット2)ランニングコストが抑えられる
太陽光発電システムを使い電力を使用できるので、ランニングコストを抑えることができます。太陽光発電で電気を作った後、余った電気は売電できるため収入も得られます。
メリット3)季節を問わず快適に暮らせる
LCCM住宅は、高い省エネ性を発揮するために、断熱性や気密性に優れています。夏は涼しく、冬は暖かく。年中問わず快適に生活することができます。建物全体の温度が一定に保たれるため、冬場のヒートショック対策にも期待できます。
メリットがあればデメリットもある
まずは初期費用について。LCCM住宅は、高性能な断熱材や太陽光発電、家庭用蓄電池、高効率な給湯器など、省エネ・創エネのための設備が数多く必要になるので、通常の住宅に比べて、初期費用が高い傾向にあります。しかし、補助金制度もあるのでうまく活用しましょう。
その他、LCCM住宅を設計する際は、太陽光発電などの設備を取り入れるため、屋根の向きや角度などがあります。希望通りの外観デザインにできるとは限らないので、担当者や設計士としっかりと話し合いをしながらデザインを進めていきましょう。
対応している住宅会社も少ないので、LCCM住宅が気になる方はきちんとLCCM住宅が対応している住宅会社を選ぶ必要があります。
LCCM住宅の補助金制度
LCCM住宅を設計する際は、国土交通省としてある程度の負担を軽減する目的で、「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」と言われている、専用の補助金制度を設けています。専門的な知識を持った住宅街者に相談しながら補助金制度を活用しましょう。
◎国土交通省の補助金について
※予算により早めに受付終了となる場合あり注意が必要
●支援対象:LCCM住宅(戸建てに限る)の新築
※LCCM住宅とは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)よりさらに省CO2化を進めた先導的な脱炭素化住宅で、建設時、運用時、廃棄時において出来るだけ省CO2に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅です。
●補助率:1/2
●補助額:140万円/戸
●主な事業要件:
[1]強化外皮基準(ZEH水準の断熱性能)を満たすもの
[2]再生可能エネルギーを除き一次エネルギー消費量が現行の省エネ基準値から25%削減されているもの
[3]ライフサイクルCO2の評価結果が0以下となるもの など
●申請期間:令和5年4月17日(月)~令和5年9月29日(金)
※予算により、早めに受付終了となる場合がありますので、ご留意ください。
●申請方法、事業の要件等に関する問合せ先:
申請方法や募集要領等の詳細は、下記ホームページより確認できます。
H P:LCCM住宅整備推進事業実施支援室別ウィンドウで開きます
(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shienjigyo_r5-04.html 国土交通省ホームページ参照)
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■監修_サーラ住宅/担当者
WRITER PROFILE
岩下加奈
愛知県豊橋市在住。地元出版社に勤め、東三河エリアを中心とした住宅情報誌の編集長などを勤める。名古屋や東京などの雑誌・WEBのライティングや編集を行い、年間1000件以上の取材をこなす。豊橋市市役所広報アドバイザー、東三河の魅力を発信する講師活動、審査員なども務める。ワンライフコミュニケーション株式会社ゼネラルマネージャーとして、企業様・個人向けの外部広報を担当。