畳のある暮らしの魅力とは?畳採用のメリットとデメリット紹介!

日本の建物に古くからある「畳」。最近では、新築戸建て住宅でも和室を採用される方も多く、人気を集めています。
今回は、畳は戸建てに必要なのか?畳のメリットや掃除方法、張り替えについてなど、畳に関するイロハをお伝えします。
畳にはさまざまなメリットがありますのでご紹介しましょう。
目次
畳の4つのメリット
畳にはさまざまなメリットがありますのでご紹介しましょう。
優れた断熱性と保温性
畳のい草には1本ずつ空気を含んでいるため、高断熱の素材として知られています。特に冬の時期は室内の冷たい冷気を遮断することができるため、畳に直接座っても冷たくなりません。
暑い夏も、い草が部屋全体の冷たい気温をキープしてくれるので、畳に座るとひんやりとします。フローリングでマットをひかずに、畳を敷くことで快適な暮らしを実現することができます。
日本の気候に最適な調湿性能を持つ
畳の素材として使われるい草には水分を吸収、放出する働きを持っており、抜群の調湿効果があります。特に梅雨の時期になると湿気を吸収してくれて、乾燥する冬は水分を放出!カラッと快適に過ごすことができます。高温多湿な日本にはぴったりの素材です。
防音や防ダニ
畳は弾力があり衝撃を吸収する効果もあるので、小さなお子さまをもつ親御さんには特におすすめ。転んでも怪我をしにくいのもポイントです。い草以外にもさまざまな素材で畳を作ることができるので、カビやダニに強い素材を使った畳を取り入れることで防ダニに効果があります。
い草の香りにはリラックス効果がある
い草にはいろんな香りの成分が含まれており、特に癒し効果があると言われています。畳の香りは集中力を高めてくれる効果があるとも言われているので、リビング一角のフリースペースなどに畳を設置すると、勉強もはかどります!
畳の3つのデメリットと対策
一方で、畳にはいくつかの注意点やデメリットもあります。長く快適に使うためには、正しい知識と対策が欠かせません。ここからはデメリットとその対策を紹介します。
定期的なメンテナンスが必要
特にい草畳は、湿気や汚れがたまりやすく、定期的な掃除や換気が不可欠です。3〜5年で「裏返し」、5〜10年で「表替え」、それ以上で「新調」が目安となります。
傷がつきやすく、重い家具に不向き
畳は柔らかいため、椅子やテーブルの脚でへこみやすいという性質があります。家具の下には畳用の保護マットを敷くなどの工夫が必要です。
素材によって価格差がある
い草は比較的安価ですが、和紙や樹脂畳は高機能な分、コストもやや高め。ただし、耐久性やメンテナンス性を考慮すれば、長期的にはコスパの良い選択になることもあります。
そもそも畳とは?
洋風のライフスタイルが主流となった今でも、日本の伝統的な床材である「畳」を使った和室がほしいという方も多くいらっしゃいます。そもそも畳とは、畳床と言われる畳の芯にい草を編んで作った裏表を貼り付けて作っています。
昔ながらの伝統素材として圧縮した藁を使うこともあり、耐久性に優れており、きちんとお手入れすれば長く使用することもできます。
畳の素材の種類について解説!
古くから畳はい草で作られてきましたが、最近では、和紙や樹脂などの素材を使用している場合もあります。それぞれ詳しくご紹介します。
い草
昔ながらの畳の原材料として使用されているのが「い草」です。吸湿性が高く、消臭・脱臭効果や、い草の独特な香りは癒し効果にもつながっています。
天然素材なので、湿気に弱く、カビやダニが発生しやすくなっています。劣化もあるので、定期的に交換するのがおすすめです。
和紙
い草には少し劣りますが本物感を演出したいのであれば和紙がおすすめ。和紙は、新しい畳の原材料として人気。い草よりも耐久性に優れており、カビやダニにも強く新築戸建て住宅にも使用されている場合も多々あります。
最大の魅力が、いろんなカラーで仕上げることができる点です。畳=緑色ではなく、その空間に合わせた色合い(例えば茶色や黒、市松模様など)が可能となります。
樹脂
樹脂の畳は、ポリプロピレンを使用した畳です。水に強く、色褪せなども防いでくれます。お手入れがとても楽で、強い耐久性を誇ります脱衣所などに使用しても◎。
さまざまな素材があるので、ご家族のライフスタイルや、どこに畳を設置するか、空間のテイスト、デザインなどを考慮した上で畳の素材選びをするのが良いでしょう。
畳は戸建てに必要?ライフスタイルに合う畳選びをしよう
いかがでしたか?畳は住んでいる人の心を癒してくれる、日本ならではの床材です。デメリットとなる掃除やお手入れについても、素材を変えることで大きく手間が省けたりと使用用途によって使い分けたりすることもできます。
これを機に、「畳のある暮らしを実現したい」「そろそろリフォーム時期だから、畳を一角につくりたい」など、新築やリフォーム時に畳のある暮らしを採用してみてはいかがでしょうか。

■監修_サーラ住宅/担当者

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つむぎ編集部
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