マンションリフォーム費用の相場は?予算別事例と注意点を解説

マンションリフォーム費用の相場は?予算別事例と注意点を解説

マンションでリフォームを行う際、いくらくらいの費用がかかるのかと心配にされる方は多いでしょう。リフォーム会社に見積もりを依頼する前に、工事内容や規模によってある程度の予算を把握しておくと安心です。

今回は、マンションのリフォームの費用相場、施工実績からみる費用などを中心に紹介します。

共同住宅ならではのマンションでの注意点や、多額な費用がかかるマンションリフォームで失敗しないためのポイントも挙げていますので、ぜひ参考にしてください。

マンションリフォームの費用相場

リフォーム費用

リフォームの値段は、工事内容や施工範囲だけではなく、マンションや設備の劣化状況、使用する資材のグレードなどによって左右されます。

まずは全体的な相場観を掴むために、フルリフォームと部分的なリフォームの目安を確認していきましょう。

リフォーム内容費用の目安工事期間の目安
フルリフォーム(表層のみ)400万円〜600万円1ヶ月〜1.5ヶ月
フルリノベーション(スケルトン)600万円〜1,200万円2ヶ月〜3ヶ月
水回り4点セット(キッチン・風呂等)240万円〜350万円1週間〜2週間
LDK改装(内装・床のみ)50万円〜150万円3日〜1週間

※上記の金額は一般的な目安であり、設備のグレードや物件の状況により変動します。

次に、水まわり中心のリフォーム、間取り変更を伴うリフォーム、スケルトンリフォームなど、部分的にリフォームする場合から大規模に工事する場合までの目安料金について紹介していきます。

水まわり中心のリフォーム費用

キッチン、浴室、洗面台、トイレの「水回り4点」をまとめて交換する場合、費用相場は240万円から350万円程度となります。 水回りの設備は各メーカーから多様なグレードが販売されており、機能やデザインにこだわれば費用は高くなりますが、スタンダードな製品を選べばコストを抑えられます。

また、水回りのリフォームは別々に行うよりもまとめて工事を依頼したほうが、養生費や人件費などの諸経費を節約できる傾向にあります。 設備機器の寿命は一般的に15年から20年と言われているため、同時期に交換を検討するのが効率的です。

≪工事内容≫

・すべての水まわり設備の交換

・クロスの張り替え 

内訳(部分的なリフォーム相場)は以下の通りです。

内訳費用
ユニットバス交換100~150万円
システムキッチン交換100~150万円
トイレ交換20~25万円
洗面台交換20~25万円
給湯器交換30~40万円
クロス張替え40~50万円
合計310~440万円

※設備、クロスはスタンダード商品で、食洗器・浴室暖房乾燥機などのオプションは付加せず、消費税が別途上乗せされることが前提です。あくまで、参考価格となります。

間取り変更を伴うリフォーム費用

予算が400万円から600万円ほど確保できれば、マンション全体を骨組みにするフルリノベーションとまではいかずとも、生活の中心であるLDKをメインにした大規模な間取り変更が可能になります。

例えば、壁付けだったキッチンをアイランド型や対面型に変更してパントリー(食品庫)を新設したり、リビング横の和室を解体して約20畳の大空間LDKに拡張したりといったプランが実現できます。
床材にもある程度こだわることができ、LDK部分には無垢材や高グレードの突き板フローリングを採用し、寝室や廊下はコストを抑えた複合フローリングにするなど、メリハリをつけた素材選びができるのもこの価格帯の魅力です。
壁の位置を動かすことで、単に広くするだけでなく、生活動線や家具の配置がしやすい機能的な間取りへとアップデートできます。

≪工事内容≫

・すべての水まわり設備の交換

・クロス張り替え

・フローリングへの張り替え

・LDKに間取り変更

工事費用の内訳は以下のとおりです。

内訳費用
ユニットバス交換100~150万円
システムキッチン交換100~150万円
トイレ交換20~25万円
洗面台交換20~25万円
給湯器交換30~40万円
クロス張替え40~50万円
キッチンの移動(壁付きから対面へ)25~30万円
押入れからクローゼットへ20~25万円
フローリングへ張り替え70~90万円
合計425~585万円

※参考価格

スケルトンリフォーム費用

マンション全体をリフォームする場合、専有部分を一度骨組みだけの状態にしてから作り直す「スケルトンリフォーム」を行うと、600万円から1,200万円程度が相場となります。 この工法では配管や配線の更新も同時に行えるため、築年数が古いマンションの性能を一新したい場合に適しています。 一方で、間取りを大きく変えずに壁紙や床の張り替えと設備の交換を行う「表層リフォーム」であれば、400万円から600万円程度に費用を抑えることが可能です。 ご自身のマンションの築年数や、どの程度ライフスタイルを変えたいかに応じて、適切なリフォーム方法を選ぶことが重要です。

≪工事内容≫

・内装をイチからつくり直すリフォーム

・給排水管を新たに更新

3LDKで、水まわりなどの設備はミドルグレードが前提となります。配管も新しく更新されるため、漏水が心配な築40年前後のマンションなどでおすすめです。

工事費用の内訳は以下の通りです。

平米費用
50㎡650~850万円
60㎡750~990万円
70㎡840~1120万円
80㎡920~1240万円

※参考価格

マンションリフォームで費用を抑えるためのコツ

費用を抑える

マンションリフォームで費用を抑えるには、計画や業者選びに工夫を凝らし、必要な部分に重点を置いたリフォームを行うことが重要です。以下に具体的なコツをまとめました。

複数社から見積もりを取る

工事の見積もりは1社だけでなく、複数社から取ることで費用を比較でき、より適正なリフォーム会社に依頼できます。ただ、安いリフォーム会社は手抜き工事をしたり、後から多額の追加費用を請求したりする可能性があるので注意が必要です。

追加費用について丁寧に説明してくれるリフォーム会社は安心して依頼できますが、説明を曖昧にする場合は悪徳な会社の可能性があります。

リフォームの範囲を限定する

リフォーム範囲を限定することで工事価格を抑えられます。予算を決めておき、それをリフォーム会社に伝えて、可能な施工内容について確認するようにしましょう。施工したい箇所の優先順位をあらかじめ決めておくことが大切です。

設備のグレードを下げる

リフォームに使用する設備のグレードを下げることで、工事価格を安価にできます。工事費用を大きく左右するのは、新たに設置する設備の本体価格のため、グレードが低ければそれだけ工事価格を安く抑えられます。

補助金を活用する

バリアフリーリフォームなど、条件を満たす場合は、補助金や助成金が受けられることがあります。事前にリフォーム業者や自治体に確認しておくと、予算の負担を軽減できます。

住宅ローン減税制度を活用する

住宅ローンを利用してリフォームした場合、減税措置が受けられる制度があります。住宅リフォームで床や壁の過半数の工事やバリアフリー化などを行い、費用が100万円以上かかった場合に対象となります。ローンの返済期限などの利用条件がありますが、各市町村の窓口で確認することができます。

マンションリフォームで実際にかかった費用

実際、マンションのリフォームでどれぐらいの費用がかかっているのでしょうか。

リビングサーラが運営するホームページ「くらすデザイン」から、施工実績を紹介します。

【約680万円】夫婦2人の新生活(築19年、浜松市)

リビングダイニング
施工詳細

お子様が独立し、夫婦二人暮らしになったため、生活空間を広く、便利に使いたいというご希望でした。リビングルームを多肉植物寄せ植え教室などで人が集まるスペースとしても利用できるようにし、使っていない部屋をアトリエに利用。

好きなものに囲まれる空間を実現しただけでなく、全体の色味と、リビングの不燃壁材グラビオエッジやトイレの壁紙といったアクセントにこだわり、個性的かつ大人な空間に仕上がりました。

【約700万円】自分たちらしい空間に住まう(築15年、浜松市)

リビング
施工詳細

購入された中古マンションのリフォームです。お子様の成長に合わせて、広々と開放感のあるLDKにしたいというお施主様の要望でこだわりの空間が生まれました。和室だった部屋の間仕切りを取り払い、LDKの入り口ドアにアクセント色をつけて遊び心を演出。

ダイニングには窓から光が注ぎ、天井に取り付けたプロジェクターからは迫力の大画面映像を壁に映すことができます。キッチンやトイレ、スタディスペースにもこだわりの収納空間や壁紙が施されました。

【約1800万円】思い出とともに暮らす(築40年、浜松市)

リフォーム施工例
施工詳細

ご施主様が幼少期から暮らす、思い出の詰まったマンションのリフォームです。塗り壁やエコカラットを採用することで湿気を吸収・放出する特性から快適な住空間をご提案しました。

撤去できる間仕切りはすべて取り払うことで明るく開放的な空間になり、日光によって塗り壁の風合いが際立つ落ち着いた大人の空間になりました。ウォークインクローゼットにスタイリングスペースを併設したり、室内の壁面はすべて漆喰塗りとし、室内の調湿を整えました。

マンションリフォームでトラブルを防ぐ注意点

POINT

マンションでリフォームを行う際には、マンションの管理組合やご近所に対しても気を使うものです。トラブルにならないための注意点をご紹介します。

マンションのリフォームは専有部分のみ可能

マンションのリフォームは、原則として専有部分のみが可能です。共用部分にあたる、窓や玄関ドアの交換などはできません。ただし、マンション特有のルールや構造上の制約があるため、リフォームの際には事前に管理組合に確認をしましょう。

管理組合への届出・申請が必要

大抵のマンションではリフォーム工事の前に管理組合・管理会社への申請が必要です。管理規約に反する工事をすることがないよう、事前の申請は必須です。

申請時期はマンションによって異なりますが、1カ月前までと設定されていることが多いです。

ご近所への配慮でトラブル回避

リフォームが決まったらご近所へ挨拶に行くことを推奨します。日程などを伝えておくことで、工事中の騒音などによるクレームなどのリスクを軽減できます。工事規模にもよりますが、両隣と上下の階に訪問しておけば無難です。

また、水回りを移動する工事をする際にもご近所への配慮が必要です。トイレの真下や隣にご近所の寝室が来るレイアウトになると、深夜に水を流す音が響いてしまう可能性があります。

仮住まいの検討をする

工事中の騒音が気になる、工期が長くなると不便という方は、仮住まいを検討することをお勧めします。

工事期間は内容によって異なりますが、2ヶ月から3ヶ月程度かかることも珍しくなく、その間の家賃や引越し費用、トランクルームの利用料などが発生します。 リフォーム工事費そのものに目が行きがちですが、こうした仮住まいにかかる諸費用も数十万円単位になることがあるため、忘れずに予算計画に組み込んでおく必要があります。 部分的なリフォームであれば住みながらの工事も可能ですが、騒音やホコリ、水回りが使えない不便さがあることは覚悟しておきましょう。  

失敗しないマンションリフォームの考え方

打合せの様子

規模によっては多額な費用が必要となるマンションのリフォーム。工事が終わってから、「こんなはずじゃなかった」と後悔はしたくないですよね。リフォームを失敗しないためのポイントを解説します。

ライフスタイルに合ったリフォーム内容を考える

ライフスタイルに合ったリフォームは、現在のニーズを満たすだけでなく、将来の変化にも対応できる柔軟性が重要です。「家族の生活動線」「将来の変化」「自分らしさ」を考慮し、専門業者とも相談しながら計画を進めましょう。

多くの選択肢を持つ

所有物のため、自由度の高いマンションのリフォームでは、なるべく多くの選択肢を検討することが大切です。間取り変更や水回り移動、設備のメーカーやオプションなど、他の選択肢を知らずに決め打ちすると、もっと安くておしゃれな工法を見逃す恐れがあります。

費用や内容に疑問を感じたら、気兼ねなくリフォーム会社に他の方法を質問することも大切です。

リフォームの優先順位をつける

リフォーム内容に要望を何でも盛り込むと予算がオーバーしてしまいます。まずはご家族全員で実現させたい希望や、改善したい不満をリストアップし、優先順位をつけておきましょう。

予算内でやれることが限られても、費用と満足度のバランスが取れたリフォームになります。

中古マンションとセットでリフォームをする

中古マンションのリフォーム

これから中古マンションを買ってリフォームをされる方は、物件選びとリフォームのプランづくりをセットで考えるのが基本です。

物件価格とリフォーム費用を一緒に考えれば、予算オーバーで失敗するリスクを回避できます。リフォームに適した物件を選ぶことで、無駄な工事費用を抑えることにもつながります。

必要な費用を詳しく調べる

リフォームにかかる必要な費用を詳しく調べておくと、思わぬ出費が発生しても慌てなくて済みます。リフォーム時には工事だけではなく、新しい家具の購入、仮住まい、家具の運搬にかかわる費用が発生します。

後から出費が重なって家計を圧迫することがないよう、あらかじめ細かく費用を算出し、予算に余裕を持っておきましょう。

リフォーム実績が豊富な会社を選ぶ

リフォームを成功させるポイントとなるのは、リフォーム業者選びです。マンションリフォームの実績がある業者を選びましょう。

≪業者選びのポイント≫

・実績や評判が良いか(口コミや紹介)

・見積もりや提案内容が具体的か

・管理組合への説明や申請手続きに慣れているか

リビングサーラは、豊富な施工実績を誇る、リフォーム会社です。リフォームを検討している方はぜひ一度、リビングサーラへお気軽にお問い合わせください。

まとめ

握手している様子

この記事の要点をまとめます。

  1. マンションのフルリフォーム費用は400万〜1200万円、水回り4点は240万〜350万円が相場です。
  2. 費用を抑えるには優先順位の決定と補助金の活用、そして複数社での相見積もりが重要です。
  3. 管理規約や構造による制限を事前に確認し、仮住まい費用も含めた総額で予算計画を立てましょう。

マンションのリフォームは費用相場が広く、間取りの変更や水回り移動など、さまざまな要素で変動します。相場が分かりにくいからこそ、たくさんの事例をチェックし、デザインと費用のバランス感を養ってください。

リフォームを後悔することのないよう、予算やプランについてリフォーム会社とよく相談し、ご家族と末永く安心して暮らしていける住まいを実現しましょう。

■監修_リビングサーラ/施工管理担当者_資格:1級建築施工管理技士・2級建築士

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