リフォーム場所別の失敗事例4選!失敗しないためのポイントも解説!

リフォーム場所別の失敗事例4選!失敗しないためのポイントも解説!

今よりもより良い暮らしを求めて行う、リフォームやリノベーション。

それなのに「こんなはずじゃなかった」「しなければよかった」と、工事後に後悔している方も少なくありません。

打ち合わせをしながら工事を進めたはずなのに、なぜ失敗してしまうのでしょうか。

今回のコラムでは、リフォームやリノベーションで失敗してしまう理由や実例、失敗しないためのポイントをお伝えします。

リフォーム・リノベーションで失敗してしまう理由

リフォームで失敗する理由

まずは、リフォームやリノベーションで失敗してしまう理由から見ていきましょう。

予算ばかりにとらわれてしまった

改修を計画するとき、1番に考えるべきなのが予算です。

自己資金や住宅ローンの有無、リフォームローンの借入可能額などから、どのくらいの費用をかけられるのかを考えます。

そして予算を考えるときには、多くの方が「できるだけ費用を抑えたい」「不要なものは省きたい」と、費用を抑えることを優先します。

その結果、希望どおりの仕上がりにならず、リフォームは失敗に終わってしまうのです…

将来の暮らしをイメージできていない

リフォームは、今現在の不満を解消するだけでなく、この先10年、20年と続いていく未来の暮らしを見据えて計画することが重要です。

「今の流行りだから」「素敵に見えるから」といった理由だけでデザインや間取りを決めると、将来のライフスタイルの変化に対応できず、後悔することになりかねません。
例えば、お子様の成長や独立、ご自身の老後など、家族構成や暮らし方の変化を想像し、長期的な視点でプランを考えることが、リフォームを成功させる鍵となります。

担当者に任せすぎた

家づくりやリフォームでは、「知識がないから任せたい」と、希望だけをざっくりと伝えて担当者にプランニングを一任する方も少なくありません。

たしかに担当者はリフォームやリノベーションのプロですが、任せっぱなしにすると思わぬトラブルを生んでしまうこともあります

たとえば、ライフスタイルと間取りの動線が合わなかったり、リビングの広さに不満があったり、担当者が善かれと思って考えたプランニングが、自分たちにとっては合わないかもしれません。

任せすぎてしまったために、自分たちの理想と離れてしまうのです…

リフォーム・リノベーションで失敗してしまった実例

リフォームで失敗してしまった実例

失敗を避けるためには、実例から学ぶことが大切です。

この章では、リフォームの場所別に失敗例を説明していきます。

リビングの失敗例

リビングでよくある失敗例は、次の通りです。

  • 自然光が入らなくなった
  • 家具と内装のデザインが合わなかった
  • トレンドを追求しすぎた

間取り変更を伴うリノベーションでは、窓の位置を変更したり間仕切り壁を新設したりしたために、改修前よりも自然光が入りづらくなることも。

また、家具との調和を考えず、好みだけで選んで室内の印象がちぐはぐになったり、トレンドを意識しすぎて数年後に時代遅れ感が出たりする失敗事例もよくあります。

キッチンの失敗例

リフォームの失敗例でとくに多いのが、キッチン関連の失敗です。

  • 対面式キッチンにしたらリビングが狭くなった
  • 家電のコードが届かない位置にコンセントを付けしまった
  • シンクを広くしすぎて調理台が狭くなった
  • オプション品を付けすぎた

キッチンの移動を伴うリフォームでは、通路幅やコンセントの計画で失敗する実例が多くあります。

とくに壁付けから対面キッチンへと変更する場合は、位置も動線も変わってしまうので、「使いにくくなった」「部屋が狭くなった」と感じてしまうのです。

そしてキッチンの失敗例で最も多いのが、オプション品の付けすぎです。

引き出しや小物、扉カラーなどにオプション品を選んだ結果、大幅に予算オーバーしてしまい、後から「失敗した」と後悔する方が多くいます。

浴室の失敗例

浴室でよくある失敗例を見てみましょう。

  • 浴室内を広くしすぎて掃除が面倒になった
  • メンテナンスが大変な設備を付けてしまった

お風呂ではリラックスしたいと考えて、改修を機に浴室を広くする方が多いです。

しかし浴室は定期的な掃除が必要なうえ、かがんでの作業になるため意外と体力を使います。

床が広いとその分掃除する面積も増えるので、面倒だと後悔してしまうのです。

また、ジェットバスやミストサウナのような、掃除やメンテナンスが大変かつ高額な設備を付けた結果、「あまり使わなかった」「維持費が高い」と後悔している方も多くいます。

トイレの失敗例

トイレで多いのが、次のような失敗例です。

  • 便器を交換したら室内が狭くなった
  • 手洗いをつけたら掃除が面倒になった

室内の広さを変えずに既存の便器よりも大きなサイズの便器を選ぶと、室内に圧迫感が出てしまいます。

座ったときにドアとの距離が近すぎて、「落ち着かない」と感じてしまうのです。

また、最近ではタンクレストイレと別置きの手洗いを設置する方が増えていますが、「掃除が面倒」「手洗いは付けずに洗面所で洗うようにすればよかった」と、後悔している方も多くいます。

リフォーム・リノベーションで失敗しないためには

リフォームで失敗しないためには

リフォームやリノベーションで失敗しないためには、実例を意識することが大切だと前章でお伝えしました。

しかしそれよりも重要なことについて、いくつか解説します。

信頼できる会社に依頼する

残念ながらリフォームやリノベーション会社の中には、利益ばかりを考えて不要な設備やオプション品を勧める会社もあるのが事実です。

担当者から「絶対にあったほうがいい」と言われて断れず、高額な費用をかけてしまうとリフォームを後悔する結果になってしまいます。

リフォームやリノベーションの会社選びで大切なのは、信頼できる会社に依頼することです。

必要なもの、不要なものをきちんと伝えてくれて、その上で納得のいく説明をしてくれる会社に依頼しましょう。

メリットだけではなくデメリットも伝えてくれるのかが、見極めるポイントです。

リフォームの目的と優先順位を明確にする

まずは、「なぜリフォームしたいのか」「リフォームでどんな暮らしを実現したいのか」という目的を家族で話し合い、明確にすることがスタートです。

そして、「デザイン性」「機能性」「費用」など、何を一番大切にしたいのか、譲れない点は何か、優先順位を決めましょう。軸がしっかりしていれば、計画の途中で迷ったときも判断がしやすくなります。

家族で十分に話し合いイメージを共有する

リフォームは家族全員に関わることです。一人で決めずに、家族みんなで意見を出し合いましょう。理想の暮らしのイメージを共有するために、雑誌の切り抜きやインターネットで見つけた画像をスクラップブックにまとめるのもおすすめです。

具体的なイメージを共有することで、リフォーム会社にも要望が伝わりやすくなります。

まとめ

リフォームで失敗しないためにできること

リフォームでの失敗を防ぐためには、まず「どのような失敗があるのか」を知り、その上で「目的を明確にし、信頼できるパートナーと計画を進める」ことが何よりも大切です。

この記事でご紹介した失敗事例や成功のポイントを参考に、ご家族でじっくりと話し合い、情報収集を進めてみてください。皆様のリフォームが、これからの暮らしを豊かにする素晴らしいものになることを心から願っています。

■監修_リビングサーラ/施工管理担当者_資格:1級建築施工管理技士・2級建築士

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