キッチン収納の基本と収納力がアップするアイデアをご紹介!

キッチン収納の基本と収納力がアップするアイデアをご紹介!

「片付けてもキッチンが散らかりやすい」「収納のどこに何をしまうのか迷ってしまう」このようなお悩みはありませんか?

この記事では、キッチン収納の基本と収納アイデアをご紹介。さらに、リフォームのポイントやおすすめのシステムキッチンについても解説します。

キッチン収納にお悩みの方は、ぜひご覧ください。

キッチン収納の基本ポイント

収納ポイント

キッチン収納の基本ポイントは、物を整理して余裕のあるスペースを確保すること、適材適所に収納することです。

キッチン収納のゾーニング

収納におけるゾーニングとは、用途に合わせて収納を区分けすることです。

キッチン収納のゾーニングは、横方向にシンク・調理台・コンロに分けられ、縦方向には下台・中間エリア(壁面収納や水切り棚)・吊戸棚と区分けされます。

横方向は、適材適所を意識することが収納のポイント。火を使うフライパンはコンロ下収納に、水を入れるやかんはシンク下収納に収納します。

縦方向は、物の重さや使用頻度を意識して収納を。使用頻度が低く軽い物は吊戸棚に収納し、頻繁に使う菜箸やピーラーなどは一番上の引き出しに収納すると便利です。

キッチン収納を最大限活用するコツ

キッチン収納を最大限活用するには、余裕をもって収納することです。物が入るだけ収納すれば、多くの物を収納できるように思いますが、出し入れのしにくい不便な収納になってしまいます。

試しにキッチン収納の物を全部出してみると、今は使っていない物やほとんど使わない物が数点は出てくるでしょう。このような物を処分するだけで、収納にゆとりが生まれて使いやすくなります。

スペースに余裕ができれば、ファイルボックスで空間を仕切り、より使いやすい収納に改善することもできます。

キッチン収納のアイデア集

キッチン収納のアイデアを場所別にご紹介します。

キッチン下台

収納アイディア

キッチンの下台は、開き扉タイプと引き出しタイプがあります。

引き出しタイプの場合は、内部にギャラリーバーや仕切りが付属しているケースが多く、物に合わせて位置を調整できます。付属していれば活用しましょう。

ギャラリーバーや仕切りがない場合は、ファイルボックスで空間を仕切り、物を立てて整理収納します。

開き扉タイプの場合は、デッドスペースができやすいのが難点です。市販のキッチンラックで空間を縦に仕切ると、収納力と使い勝手がアップします。

キッチン下台収納の例

キッチンの下台は、調理の流れを意識して何を収納するか考えましょう。収納の一例をご紹介します。

シンク下調理台コンロ下
引き出し上段
(使用頻度・高)
水を入れて使う鍋、計量カップ、ピッチャー、ザル、ボウル、水切りネット菜箸、キッチンハサミ、カトラリーフライパン、鍋、ふた、フライ返し、調味料
引き出し中段
(使用頻度・中)
ラップ、アルミホイル、キッチンペーパー
引き出し下段
(重量のある物)
やかん、大きめのボウルストック品、缶詰土鍋、ホットプレート

吊戸棚

吊戸棚

吊戸棚は、使用頻度が低く軽量な物を収納するのに適しています。手が届きやすい下段は、調味料を収納しても良いでしょう。

取手付きのケースやハンギングバスケットを使うと、空間を有効活用でき、出し入れしやすい収納になります。

吊り下げ収納/壁面収納

吊り下げ収納

目線の高さであるキッチンの壁面は、キッチンツールを吊り下げたり、マグネット収納を貼り付けたりすると便利です。

ただし、物が多すぎると雑多な印象を与えます。物を厳選するなどの工夫も必要です。

また、コンロまわりには燃えやすい物を置かないようにしましょう。

グルーピング収納もおすすめ

グルーピング収納とは、「使用目的」で物をまとめて収納することです。

例えば、お菓子作りに使う道具類をひとまとめにしたり、ホームパーティーで使う紙皿・紙コップ・ペーパーナプキンなどをまとめて収納したりします。

使用頻度の低い物ほど、どこにしまったのか忘れてしまいがちです。あまり使わない物は、グルーピング収納にすると良いでしょう。

収納力がアップする!キッチンリフォームのポイント

さらに収納力をアップさせたい場合は、キッチンリフォームがおすすめです。収納力のあるキッチンにリフォームするコツをご紹介します。

キッチン下台は「引き出しタイプ」がおすすめ!

開き扉タイプのキッチンをお使いなら、「引き出しタイプ」のキッチンにリフォームすると、収納力が格段にアップします。

また、開き扉はしゃがまないと物を取り出せませんが、引き出しなら少し前傾するだけで物を取り出せます。引き出しタイプは使いやすさも魅力です。

吊戸棚があると収納力アップ!

アイランドキッチンやペニンシュラキッチンの人気が高まり、吊戸棚のないキッチンも増えています。ですが、収納力アップの上では吊戸棚は欠かせないアイテムです。

吊戸棚は、軽量で使用頻度の低い物の収納に適していますが、キャビネットの内部を昇降できるタイプなら、収納できる物の幅が広がります。

昇降式吊戸棚には、電動で昇降するタイプと手動で引き出すタイプがあります。

カップボードやパントリーでさらに収納力アップ!

カップボード

用途に合わせて収納を増やすと、収納力と使いやすさがアップします。

食器がたくさんあるご家庭は、カップボードを。食材ストックが多いご家庭はパントリーを検討しましょう。専用の収納場所をつくることで、キッチン収納にも余裕が生まれ、使いやすくなります。

また、カップボードやパントリーの扉はキッチンと揃えられるので、インテリアもおしゃれになりますね。

収納力で選ぶ!おすすめのキッチン4選

おすすめキッチン

どのメーカーのキッチンも機能性やデザイン性に優れていますが、特に収納力が魅力のキッチンを4つピックアップしました。

LIXIL/リシェル

LIXILの「リシェル」は、軽い力で引き出せ、斜めに傾いたポケットが使いやすい「らくパッと収納」が魅力。ポケットとシェルフで空間を無駄なく使い、デッドスペースのない立体的な収納です。

リシェルは、吊戸棚にも独自の工夫があります。クイックポケットは扉を開かなくても、サッと使える内部収納。クイックパレットは、調理台がいっぱいの時の仮置きスペースとして活躍します。どちらも隠せるので、普段はスッキリとした見た目です。

タカラスタンダード/レミュー

タカラスタンダードの「レミュー」は、引き出し内部がホーロー製でマグネットが付くことが特徴です。仕切りの位置をマグネットで自由に変えられます。

「どこでもラック」は手が届きやすいキッチンの壁面を活かした収納です。キッチンペーパーホルダー、レードル掛け、フキン掛けなどをマグネットで壁に貼り付けることができます。マグネット収納を活用するなら、レミューがおすすめです。

クリナップ/ステディア

ステンレスキャビネットが魅力の「ステディア」。収納の使いやすさにも優れています。

シンク下やコンロ下の引き出しの「ツールポケット」は、ほんの少し引き出すだけで使用頻度の高いフライパンや鍋、ラップや包丁を取り出すことができる収納です。引き出しを全開しなくてもいいのでラクですね。

次に使用頻度の高い物はインナーのスライドボックスに収納を。鍋を2段式で立体収納できるので、立てて収納できない鍋があっても安心です。

パナソニック/Lクラス キッチン

パナソニックの「Lクラス キッチン」は、フライパンや鍋を立てて収納できる「スタンドイン収納」が特徴です。取り出す時も戻す時もラクな姿勢で収納できます。

グリルを使わないご家庭は、グリルレスを選んで収納力を上げる方法もあります。グリルレス用のコンロ下収納は引き出しが3段あり、たっぷりと収納できる点が魅力です。

まとめ

キッチン収納のアイデアにはさまざまありますが、スペースに余裕がないと収納アイテムも上手く納めることができません。使いやすいキッチン収納にするためには、物を取捨選択することもポイントになります。

システムキッチンそのものの収納力を上げるなら、最新のシステムキッチンへのリフォームがおすすめです。

リビングサーラは、システムキッチンの交換や対面キッチンへのレイアウト変更など、キッチンリフォームを数多く手掛けています。ぜひお気軽にご相談ください。

■監修_リビングサーラ/施工管理担当者_資格:1級建築施工管理技士・2級建築士

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WRITER PROFILE

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高山 みさと

住宅・インテリア専門ライター。設計職の経験とインテリアコーディネーターの資格を活かして多くのメディアで記事を手掛けている。
築20年の戸建てに夫と息子の3人暮らし。実際にさまざまなリフォームを経験し、執筆にも活かしている。自分で設計したキッチンにリフォームするのが夢。

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