新築でテレビアンテナはいらない?後悔しない視聴方法の選び方を解説

新築でテレビアンテナはいらない?後悔しない視聴方法の選び方を解説

テレビを見るためにはいくつか方法があり、そのひとつが“アンテナの設置”です。しかし新築一戸建て住宅では「外観デザインが崩れそう」「そもそもテレビをあまり見ない」などの理由から、アンテナを付けるべきなのかと悩む方が増えています。

そこで今回のコラムでは、アンテナを付けないメリットとデメリットを説明します。

ぜひ参考にしてください。

新築でテレビアンテナがいらないと言われる主な理由は?

かつては一戸建ての屋根といえば「八木式アンテナ」と呼ばれる魚の骨のような形状のアンテナが必須でした。しかし、近年では新築時にあえてアンテナを設置しない選択をする家庭が増えています。なぜ多くの人が「アンテナはいらない」と考えるようになったのでしょうか。その背景には、住宅デザインへのこだわりや自然災害への懸念、そして通信インフラの進化が大きく関係しています。

ここでは、アンテナ不要論が広まっている主な理由を3つの視点から掘り下げていきます。

外観のデザイン性を損なうリスク

注文住宅を建てる際、多くの施主様が最も気にするのが「家の外観(ファサード)」です。モダンでスタイリッシュなキューブ型の家や、軒のラインが美しい和モダンの家に、突起物であるアンテナが設置されると、どうしても生活感が出てしまい全体のバランスが崩れることがあります。

特に屋根の上に高くそびえ立つ八木式アンテナは視覚的なノイズになりやすいため、美観を最優先したい方にとっては避けるべき要素となっています。外壁の色や屋根の形状にまでこだわったからこそ、最後の仕上げで妥協したくないという心理が働くのは当然のことです。

台風や強風による倒壊や故障の不安

近年、日本各地で大型の台風や突風による被害が報告されており、屋根上のアンテナが倒壊したり飛ばされたりするリスクを懸念する声が高まっています。アンテナが倒れるとテレビが見られなくなるだけでなく、屋根材を傷つけたり、最悪の場合は落下して近隣の家や車に損害を与えたりする可能性もあります。修理には高所作業が必要となるため、メンテナンス費用も高額になりがちです。

こうした災害リスクを物理的に排除できるという点も、アンテナを設置しない大きな動機となっています。安心して長く住み続けるために、屋根の上には極力物を置かないという防災意識の表れとも言えます。

インターネット回線での視聴普及

光ファイバー網の整備が進み、インターネット回線を通じてテレビ放送を受信できる環境が整ったことも大きな要因です。いわゆる「光テレビ」などのサービスを利用すれば、アンテナを設置しなくても地デジやBS放送を安定した画質で楽しむことができます。

また、YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービス(VOD)が生活の中心となり、そもそもリアルタイムで地上波放送を見る機会が減っている家庭も増えています。「見たい番組はTVerで見逃し配信を見れば十分」という層にとっては、高額なアンテナ設置費用を払うこと自体が不要に感じられるのです。

新築一戸建て住宅でテレビを見る方法

テレビ視聴

テレビの視聴方法はいくつかあり、選ぶ方法によってアンテナの必要性も変わってきます。まずは、テレビを見る方法を確認しておきましょう。

テレビアンテナ

テレビを見る方法として一般的なのが、テレビアンテナの設置です。

屋根や外壁にアンテナを設置するだけで、無料で地上デジタル放送(地デジ)を視聴できるようになります。

設置費用だけでテレビを視聴できる点はメリットですが、冒頭でも挙げたように、設置位置によっては外観デザインが崩れてしまうのではないかと心配する声も多くあります。

しかし最近のアンテナにはいろいろな種類があるので、見た目で選ぶのもひとつです。

テレビアンテナ

八木式アンテナ

魚の骨のような形状で、屋根に取り付ける

デザインアンテナ

長方形などのシンプルな形状で、屋根付近の外壁に取り付ける

ユニコーンアンテナ

細い筒状で、屋根に取り付ける

受信感度を重視するのなら八木式アンテナが適してますが、デザインアンテナやユニコーンアンテナならば外観デザインが大きく損なわれる心配はないでしょう。

光回線

光回線は、インターネットの光回線を利用してテレビを視聴する方法です。

光ファイバーケーブルを通じて受信したテレビ信号を、映像用回線終端装置で変換してから画面に映す仕組みになっています。光回線では、地デジとBSデジタルの視聴が可能です。

テレビアンテナは不要ですが、光回線の契約が必須となるため、4,000〜6,000円の月額料金がかかります。

ケーブルテレビ

ケーブルテレビでは、エリアの事業者と契約し、光ファイバーケーブルや同軸ケーブルを敷設してテレビを視聴します。地デジとBSデジタルだけではなく、チャンネル数が多いCATVを視聴できるのが特徴です。光回線と同様にアンテナは不要ですが、6,000〜9,000円ほどの月額料金がかかります。

ネット配信サービスのみでの視聴

もっともコストを抑えられるのが、従来のテレビ放送(地上波・BS)の受信契約を一切せず、インターネット上の動画配信サービスだけで完結させる方法です。テレビ受像機に「Android TV」機能が内蔵されていたり、「Fire TV Stick」などのデバイスを接続したりすることで、YouTubeやNetflixなどのコンテンツを大画面で楽しめます。地上波の番組も「TVer」などの見逃し配信サービスを利用すれば、主要なドラマやバラエティ番組は視聴可能です。NHK受信料の支払い義務が発生しないケース(チューナー非搭載のモニターを使用する場合など)もあり、固定費を大幅に削減できます。

ただし、リアルタイムでのニュース視聴や緊急地震速報などの災害情報の取得には弱いため、スマホなど別の情報源を確保しておく必要があります。

新築一戸建て住宅にテレビアンテナを付けないメリット

メリット

ここからは記事の本題である、新築一戸建て住宅にテレビアンテナを付けないメリットを挙げていきます。

アンテナの設置費用がかからない

アンテナさえあればテレビ視聴は無料ですが、設置工事に費用がかかります。アンテナの種類によって若干異なりますが、2〜5万円ほどが相場です。

アンテナを設置しなければ、工事費用分の予算を抑えられます。

外観デザインを損なう心配がない

アンテナは屋根や外壁に取り付けるのが基本なので、外観デザインを損ねてしまう心配があります。外観デザインのプラン提案時に設置位置を考慮してもらえるかもしれませんが、できればアンテナにとらわれず自由なデザインにしたいものです。

アンテナを設置しなければ、そのような外観の悩みがなくなります。

天候や周辺環境による通信不良が起こりにくい

屋外に取り付けるアンテナは、天候や障害物の影響で通信不良が発生する可能性があります。たとえば強風、雷、積雪などの悪天候時や、住宅周辺に高層ビル、建物、雑木林などがあると、電波が乱れてしまうことも。災害時にはアンテナが破損する心配もあります。

一方、光回線やケーブルテレビならば、外的要因に視聴環境が左右されることはなく、破損する心配もありません。

新築一戸建て住宅にテレビアンテナを付けないデメリット

テレビ

アンテナを付けないメリットが多くあるにもかかわらず、いまだにアンテナが普及しているのには、アンテナを付けないことによるデメリットが大きく影響しています。

テレビを見るために月額料金がかかる

前章で説明したように、アンテナを使ったテレビ視聴は無料ですが、光回線やケーブルテレビは必ず月額料金が発生します。

工事費用に関しては、キャンペーンや契約期間の縛りなどで無料または安く抑えられることが多いですが、毎月4,000〜9,000円の視聴料金がかかるのは、やはりデメリットです。

できるだけ費用をかけずテレビ視聴がしたいのなら、アンテナを設置したほうがよいでしょう。

インターネット回線が遅くなる可能性がある

光ファイバーケーブルを使う回線やケーブルテレビは、ゲーム機やパソコン、スマートフォンなどの他の通信機器と同時使用すると、通信速度が遅くなる可能性があります。

とくにオンラインゲームはラグや通信切れが発生しやすいので、通信機器と同時に使う可能性があるのなら、アンテナを設置するか、通信速度が速い光回線業者を選んだほうがよいでしょう。

まとめ

テレビアンテナ

新築住宅におけるテレビ視聴方法の選び方について解説してきました。アンテナを設置しない選択肢は、外観の美しさや災害リスクの回避という点で非常に魅力的です。一方で、長期的なコストや視聴できる番組にはそれぞれ違いがあります。最後に、この記事の重要ポイントを振り返ります。

  1. 新築でアンテナを敬遠する主な理由は「外観の悪化」「台風等の災害リスク」「ネット視聴の普及」である。
  2. アンテナなしの代替案は「光テレビ(安定・スッキリ)」「ケーブルテレビ(多チャンネル)」「ネット配信のみ(最安)」の3つ。
  3. コスト面では、長期利用なら「アンテナ設置」が最安だが、スマホとのセット割を活用すれば「光テレビ」もお得になる可能性がある
  4. 「デザインアンテナ」を採用すれば、アンテナの見た目の悪さと災害リスクを解消しつつ、ランニングコストを0円に抑えられる。

テレビは毎日使うものだからこそ、入居してから「やっぱりこうしておけばよかった」と後悔したくない設備の一つです。目先の工事費だけでなく、10年後のメンテナンスや月々の支払い、そして理想のマイホームの外観を総合的に考えて、ご家族にとってベストな方法を選んでください。

この記事が、快適な新生活のスタートの一助となれば幸いです。

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■監修_サーラ住宅/担当者

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