【完成後も安心】新築住宅の保証とは?保証の比較ポイントを解説!

「住宅の保証って何が対象になるの?」
「保証期間はどのくらいあるの?」
「どの住宅メーカーの保証が充実しているの?」
これらの疑問を解決しないまま住宅購入を進めてしまうと、将来的に予想外の修繕費用が発生したり、トラブルが起きた際に適切な対応を受けられなかったりするリスクがあります。
この記事では、新築住宅の保証の種類や対象となる部分、保証期間の違いについてわかりやすく解説します。また、住宅メーカー選びで比較すべきポイントも紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

目次
新築住宅の保証にはどんな種類がある?

新築住宅の保証は大きく分けて3種類あります。住宅を購入する際は、それぞれの保証内容をしっかり理解しておくことが大切です。
- 瑕疵担保責任に関する保証
- 建築会社による保証
- 会社が倒産した際の保証
それぞれの保証について詳しくみていきましょう。
瑕疵担保責任に関する保証
瑕疵担保責任とは、住宅に欠陥があった場合に売主や施工会社が負う責任のことです。2009年10月に施行された「住宅瑕疵担保履行法」により、新築住宅の販売・建築を行う事業者は、建物の重要な部分について10年間の瑕疵担保責任を負うことが義務付けられています。
この法律によって、住宅購入者は基本的な部分の不具合について建築会社を問わず、10年間は保証されます。
建築会社による保証
建築会社が独自に提供する保証制度です。法律で義務付けられている10年間の瑕疵担保責任に加えて、各社が独自の保証サービスを提供しています。保証期間や対象となる部位・設備は会社によって異なるため、比較検討が重要です。
たとえば、30年保証や60年保証など長期間の保証を提供する会社もあれば、設備機器の保証を手厚くしている会社もあります。ライフスタイルや手厚い保証が欲しい部分などに合わせて、自身にあったな保証内容を提供する建築会社を選ぶことが大切です。
建築会社が倒産した際の保証
引渡し後に建築会社が倒産してしまった場合のための保証制度もあります。住宅瑕疵担保履行法では、新築住宅を供給する事業者に対して、瑕疵担保責任を確実に履行するために「保険への加入」または「供託金の供託」のどちらかを義務付けています。
もし建築会社が倒産しても、住宅に不具合が生じた場合には保険金の支払いや供託金から修理費用などが支払われるので、不具合の修理を別会社に依頼できるのです。
新築住宅の保証対象や保証期間は?

新築住宅の保証対象は大きく分けて以下の3つの部分に分類されます。それぞれの保証範囲や期間は異なるため、購入前にしっかり確認しておくことが重要です。
保証対象 | 内容・具体例 | 保証期間 | 備考・注意点 |
主要構造部 | 基礎柱、梁、壁、床、屋根などの構造部 | 10年(法定) | 住宅瑕疵担保履行法により義務付け |
雨水の侵入を防止する部分 | 屋根外壁開口部バルコニー など | 10年(法定) | 主要構造部と同様に法律で定められている |
仕上げ材住宅設備配管 | 内装・外装の仕上げ材(クロス、フローリング、タイル等)、キッチン、バス、トイレ、給排水管など | 1~5年(目安) | 法定保証対象外建築会社ごとに保証内容・期間が異なる |
建築会社独自の保証 | 上記以外の部分や長期保証、定期点検・メンテナンスなど | 各社で異なる | 20年、30年、60年など長期保証やアフターサービスを設ける会社もある |
各保証対象について内容をみていきましょう。
主要構造部
主要構造部とは、住宅の構造耐力上重要な部分を指します。具体的には、基礎、柱、梁、壁、床、屋根などが含まれます。これらは住宅の骨組みとなる部分であり、当然のことですが、長期間の使用に耐えられる強度が必要です。
住宅瑕疵担保履行法では、これらの主要構造部については最低でも10年間は不具合が発生した際に建築会社が責任を負うように義務付けられています。
これが先ほど紹介した瑕疵担保責任に関する保証にあたります。
雨水の侵入を防止する部分
雨水の侵入を防止する部分、いわゆる防水に関係する部分は主要構造物と同様に瑕疵担保責任の10年間保証に該当します。
雨水侵入を防止する部分とは具体的に以下を指します。
- 屋根
- 外壁
- 開口部
- バルコニー
雨漏りは住宅の耐久性に大きな影響を与えるため、安心・安全に暮らすうえで、とても大切な部分です。
そのため国は最低の基準として雨水侵入を防止する部分は、住宅メーカーなどの建築会社が責任を負うように定めています。
仕上げ材、住宅設備、配管
クロスや床材、外壁などの内装や外装の仕上げ材、キッチン・バス・トイレなどの住宅設備、給排水管などの配管類は、法定の10年保証の対象外です。これらについては、住宅メーカーが独自に提供する保証サービスに含まれているケースがあります。
一般的には1年から5年程度の保証期間が設けられていることが多いです。ただし会社によって大きく異なります。なかには条件を満たすと10年間の保証がついてくる住宅メーカーもあります。とくに頻繁に使用する設備や水回りは故障リスクが高いため、保証内容の比較検討が大切です。
住宅メーカーごとの保証内容を比較するポイントを解説

住宅メーカーを選ぶ際には、保証内容の比較が重要です。具体的な比較ポイントは以下の3点です。
- 初期保証の保証期間と延長保証の有無・条件
- 主要構造部や防水以外の保証内容
- 住宅設備の保証もついているか確認
上記ポイントを理解したうえで補償内容を比較すると、自分に合った住宅メーカーをみつけやすくなります。
ここからは各ポイントの内容について、みてみましょう。
初期保証の保証期間と延長保証の有無・条件
住宅メーカーの保証は、大きく分けて以下の2つに保証内容が分かれます。
- 基本となる初期保証
- 条件を満たして受けられる延長保証
保証期間が40年、50年と長期間に及ぶものは大半が延長保証です。なかには住宅メーカーによっては延長保証がついておらず10年、15年で保証が終わるものもみられます。
安心して住み続けるためにも、初期保証の内容と期間、延長保証の有無や条件について確認しましょう。
延長保証の条件は住宅メーカーによりさまざまです。有償点検、メンテナンスを住宅メーカーが定めたタイミングで実施するのが延長保証の条件になっているケースが多くみられます。そのため点検費用やメンテナンス内容についても事前に確認しておくことが大切です。
長期的な視点で住宅の維持費を考えると、初期費用だけでなく保証やメンテナンスにかかる費用も含めて検討するのをおすすめします。
主要構造部や防水以外の保証内容
法律で定められた主要構造部や防水に関する保証以外に、内装や外装の仕上げ材に関する保証内容も重要なチェックポイントです。
たとえば、外壁の塗装や屋根材の保証期間、内装のクロスやフローリングの反り、ひび割れなどに対する保証内容のチェックが大切です。またメーカーによっては、定期的なメンテナンスを条件に長期保証を提供している場合もあります。
日常生活で目に見える部分でもあるため、保証期間や条件をしっかり確認しておきましょう。
住宅設備の保証もついているか確認
キッチン、バス、トイレなどの住宅設備は日常的に使用するものであり、故障した場合の修理費用や交換費用は決して安くありません。住宅メーカーの保証に設備の保証が含まれているか、またその期間や条件を確認しましょう。
住宅設備は通常、1~2年程度のメーカー保証が付いていますが、住宅会社によってはそれ以上の保証期間を設けている場合もあります。設備の故障は生活に直接影響するため、保証内容をしっかり確認しておくことが重要です。
住宅保証はアフターサービスとセットで検討しよう!

住宅保証とアフターサービスは密接に関連しています。保証期間中に問題が発生した場合、迅速かつ適切に対応してくれるアフターサービス体制が整っているかどうかは非常に重要なポイントです。
住宅会社のアフターサービスには、定期点検、24時間対応の緊急サポート、リフォームサポートなど、さまざまなサービスがあります。保証内容が充実していても、アフターサービスの対応が悪ければ意味がありません。逆に、保証期間や範囲がやや限定的でも、手厚いアフターサービスを提供している会社もあります。
住宅選びの際には、保証内容だけでなく以下の内容もチェックしましょう。
- アフターサービスの内容や実績
- 口コミの内容
とくに定期点検の頻度や内容、緊急時の対応体制などは長く安心して暮らす上で重要な要素です。そのため保証とアフターサービスはセットで検討しましょう。
【実例紹介】サーラ住宅の保証制度「ロングライフ50」とは?
ここで実際に新築住宅を販売しているサーラ住宅の保証「ロングライフ50」について
ご紹介します。
サーラ住宅では保証内容・メンテナンスプログラムを以下のようにまとめています。

項目ごとに見ていくと、主要構造部については初期保証20年、防水10年、防蟻10年と
なっており、最長の保証期間はそれぞれ50年の保証となっています。
これはそれぞれの保証期間が終わるタイミングで有償点検(メンテナンスプログラムに定められた、点検・耐久診断)を欠かさずに受け、必要と判断された有償メンテナンス工事をサーラ住宅で行うことで保証が延長されて行くという仕組みです。
一見、最初から長期の保証がついていないのか。と思うかもしれませんが、家具や家電、自動車などと同じように、住宅も定期的なメンテナンスを行うことで新築時と同等の耐震性や耐久性を守っていく必要があります。劣化が認められる屋根や外壁、その他雨水の侵入口となりやすい箇所などを定期的にメンテナンスすることで、長く安心して住むことができる住宅となるわけです。
一般的なハウスメーカーでも保証期間はバラバラで、最長でも30年の保証が一つの目安となっていることが多いのが実態です。その中で、サーラ住宅は最長50年の保証を約束しているわけなので、この長期の保証は住宅購入者にとっては大きなメリットになると言えるでしょう。



また、サーラ住宅では50年の保証以外にも、50年間で計13回に及ぶ点検を無償で必ず行うことを約束していたり、緊急用の24時間ダイヤルの設置や各支店にアフターサービス専任スタッフが常駐するなど、家が建った後でも安心して住み続けられる仕組みが充実しているので、かなり手厚いアフターサービスが受けられます。
実際にサーラ住宅で家を建てられたお客さまの声でも、「アフターサービスが安心して任せられるためサーラ住宅に決めた」や、「大手ハウスメーカーと同等かそれ以上の保証内容・アフターサービスに驚いた」など喜ばれる声が多く寄せられるそうです。
住宅メーカーの比較の際には、保証やアフターサービスの内容もしっかりと比較することをおすすめします。
まとめ

新築住宅を選ぶ際、多くの方は価格やデザイン、設備に注目しますが、見落としやすい保証内容も重要なポイントです。しかも保証内容は住宅メーカーによってさまざまです。家はメンテナンスをしないと寿命が大幅に短くなる恐れがあります。そのため長く安心して住み続けるには、保証内容の比較検討がおすすめです。
サーラ住宅では「ロングライフ50」と呼ばれる保証制度を用意しております。名前の通り、主要な構造体と雨水侵入防止といった重要な部分に対して50年間保証する制度です。しかも木造住宅の敵であるシロアリに関する保証も最長50年間カバーします。
上記に加えて、以下のアフターサービスも備えています。
- 50年間に渡り計13回の無償点検を実施
- 各支店にアフターサービス専任スタッフが常駐
- 24時間緊急ダイヤルあり
サーラ住宅の「ロングライフ50」は長く安心して住み続けられる体制が整っています。住宅の保証にご興味のある人は、ぜひサーラ住宅までお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

■監修_サーラ住宅/担当者

WRITER PROFILE

望月尚文
不動産関係に特化したWebライター。
不動産業歴10年以上。一級建築施工管理技士、二級建築士、宅地建物取引士の資格を保有。
業界での経験と不動産に関わる専門資格を活かし、不動産取引や家づくりのノウハウを一般の方にわかりやすく解説します。