【快適生活】トイレを和式から洋式にリフォーム!工事方法や相場、注意点まで徹底解説

【快適生活】トイレを和式から洋式にリフォーム!工事方法や相場、注意点まで徹底解説

和式トイレをお使いの方には、「膝や腰に負担がかかって辛い」「掃除が大変」「祖父母や高齢の家族が使いづらそう」といった悩みを抱えている人もいるでしょう。

実はこれらの悩みを放置すると、体調を崩したり、家族が転倒して怪我をしたりなどの危険性があります。

この記事では、和式トイレから洋式トイレへの変更する際の
・メリットや注意点
・工事相場
・工事方法
・工事費用を抑えるコツ
などをわかりやすく解説します。

この記事を読めば無駄な出費を避け、家族全員が快適に使えるトイレ空間が実現可能です。

ぜひ最後までお読みください。

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トイレを和式から洋式へ変えるメリットと注意事項

メリット・デメリットまとめ

トイレを和式から洋式へ変更する際には、いくつかのメリットと注意点があります。それぞれ詳しくみていきましょう。

メリット1.節水効果が上がる

和式トイレから洋式トイレへの変更で大きなメリットとなるのが節水効果です。

最近の洋式トイレは節水技術が進化しており、一回の洗浄に使用する水の量が従来の和式トイレと比較して大幅に減少しています。古い和式トイレでは一回の洗浄で約13リットルの水を使用するのに対し、最新の洋式トイレでは約4〜6リットル程度で済むものが増えています。

また、多くの洋式トイレには「大」と「小」で水量を使い分けられる二段階洗浄機能が搭載されているため、用途に合わせた適切な水量で洗浄可能です。これにより長期的にみれば水道代の節約にもつながり、環境にも優しいトイレ環境を実現できます。

メリット2.衛生的になる

和式トイレから洋式トイレへの変更で衛生面も大きく改善されます。

洋式トイレは便座に直接座るため、和式トイレのように体を中腰にして用を足す必要がなく、トイレの周りに汚れが飛び散りづらくなります。とくに高齢者や子どもの場合、和式トイレでは正確に用を足すことが難しく、床が汚れやすい傾向がありました。

さらに、最新の洋式トイレには抗菌加工された便座や自動洗浄機能、脱臭機能などが備わっているモデルも多く、清潔さを維持しやすくなっています。フチなし形状の便器も普及し、掃除がしやすく細菌の繁殖を抑えられるため、トイレ全体の衛生状態が向上します。

メリット3.体への負担が減る

和式トイレから洋式トイレへの変更は、体への負担軽減という大きなメリットをもたらします。

和式トイレでは中腰の姿勢を維持する必要があるため、膝や腰に大きな負担がかかります。とくに高齢者や膝・腰に問題を抱えている方にとって、この姿勢の維持は非常に困難です。洋式トイレなら座った状態で用を足せるため、身体的な負担が大幅に軽減されます。手すりを設置すれば車椅子利用者にとってもメリットが大きいです。

また、洋式便座の中には暖房機能付きのものがあり、寒い季節にヒヤッとすることなく快適にようを足せるのもメリットのひとつです。トイレを和式から洋式に変えると、妊婦や小さな子どもや怪我をしている方にとっても使いやすく、家族全員が快適にトイレを使用できる環境が整います。

注意事項1.機能によって電気代がかかることも

洋式トイレに変更する際の注意点として、電気代の増加が挙げられます。

最近の洋式トイレには温水洗浄便座や暖房便座、自動開閉機能などさまざまな電気を使用する機能が備わっています。これらの機能は快適性を高める一方で、常時電源を入れておくと電気代がかかることを覚えておきましょう。とくに温水洗浄機能は意外と電力を消費するため、年間で2,000円から6,000円程度の電気代増加につながる可能性があります。

ただし、最新のモデルには節電モードや人感センサーによる自動ON/OFF機能が搭載されているものもあり、使用状況に合わせた電力管理が可能になっています。洋式トイレを選ぶ際は機能と電気代のバランスを考えて選ぶことが大切です。

注意事項2.構造によって工事費がかさむ

和式から洋式へのトイレ変更で注意すべき、もうひとつの点は建物の構造によって工事費が大きく変わることです。

単純に和式トイレを取り外して洋式トイレを設置するだけであれば比較的安価で済みますが、排水管の位置や向きが合わない場合は床を掘り下げる工事が必要になることがあります。また、古い建物では排水管の老朽化が進んでいるケースもあり、配管自体の交換が必要になることも珍しくありません。

トイレを和式から洋式へ交換するだけでは済まないケース

和式トイレ

和式トイレから洋式トイレへの交換を検討する際、ただトイレを交換するだけでは済まないケースがあります。

交換だけでは済まない具体的なケースは、以下の2点です。

  • トレイの空間が狭い
  • 配管位置が合わない

これらのケースは、トイレ交換のほかに空間を広げる工事や配管のやりかえ工事など、大掛かりな工事が必要です。結果としてリフォーム費用が想定より高くなってしまいます。

それぞれのケースについてより具体的に解説します。あなたの家のトイレがこのケースに当てはまるかどうか、チェックしてみて下さい。

空間が狭い

トイレ空間が狭すぎる場合、洋式トイレへの交換が難しくなる場合があります。理由は和式トイレに比べ、洋式トイレはより広いスペースが必要なためです。国土交通省の官庁施設の建築工事標準詳細図によると和式トイレの最小スペース1㎡なのに対し、洋式トイレは1.3㎡必要です。

また、ドアの開閉スペースも考慮が必要です。たとえば洋式トイレに変えると、ドアが便器に当たってしまうようなケースもあります。

以上のことから和式トイレを交換する際は現場のスペースでは工事ができず、同時にトイレの広さや扉を交換しなければならない可能性があるのです。

狭小スペースに対応した小型の洋式トイレもありますが、選択肢が限られるため、事前に専門業者に相談しましょう。

配管の位置が合わない

和式トイレと洋式トイレでは、基本的に排水口の位置や配管の構造が異なります。

そのため、配管まわりの床を壊して配管の位置を合わせなければなりません。

ただ、なかには和式トイレの床が家の居室や廊下と同じ高さではなく、便器周りが高く作られているケースが見られます。このようなケースでは、トイレの床全体を壊して配管のやりかえから床をフラットに作り替える作業が発生します。

トイレ交換に合わせて大掛かりな工事が発生する場合があるので注意しましょう。

そのため配管の状態を事前に確認するためには、専門業者による現地調査が不可欠です。

和式トイレから洋式トイレに交換する際の費用相場

費用換算

和式トイレから洋式トイレへの交換費用は、選ぶ便器のタイプによって大きく異なります。以下におもな種類別の費用相場をまとめました。

トイレの種類本体価格工事費込みの相場
一体型8〜15万円15〜25万円
組み合わせ型5〜10万円12〜20万円
タンクレス15〜30万円25〜40万円
簡易洋式便座0.5〜2万円設置工事不要

トイレに被せるタイプの簡易洋式便座は、和式トイレの上に設置するだけで使用できる便座です。本格的な工事をせずに低コストで洋式トイレの機能を得られますが、耐久性や安定性に欠けます。あくまで一時的な解決策としての選択肢として考えておくと良いでしょう。

トイレ交換以外にも工事費がかかる場合もある

トイレの交換工事では、便器本体と基本工事費以外にも追加費用が発生するケースがあります。

たとえば、追加費用がかかる具体的なケースに以下の点が挙げられます。

ケース費用相場詳細・注意点
和式トイレの解体・撤去・処理4万~6万円洋式より手間がかかる。床の解体が必要な場合は追加費用あり。※産業廃棄物処理費用が年々高額になっています。
排水管位置変更のための配管工事5万~床や壁の解体・配管工事が必要な場合に発生。
トイレ室内の床・壁リフォーム5万~15万円材料費・工事費込み。リフォーム内容によって変動。
トイレ空間の拡張工事高額(例:増築70~200万円)介護目的などで広さを変更する場合は大掛かりな工事となり、費用が高額になるケースも。
ドアの交換別途内容により変動。
手洗い器の設置別途内容により変動。
トイレ用手すりの設置1万~3万円介護用など設置内容によっては10万円程度と高額になる場合あり。

予算計画を立てる際には、これらの追加工事の可能性も考慮しておくことが大切です。

和式トイレを洋式へ交換するリフォーム工事を安くする方法

節約

トイレを和式から洋式に変える際に費用を抑えるための方法がいくつか存在します。まずおもな方法として以下の2つが挙げられます。

  •  介護保険を利用する
  •  自治体の補助金を活用する

どちらも条件を満たせば工事費用を大幅に削減できる可能性があります。それぞれの内容について、みていきましょう。

介護保険

介護保険を利用すると、トイレの和式から洋式への改修費用を抑えられます。この制度は要介護認定または要支援認定を受けている方が対象です。

介護保険を利用するには以下の条件を満たさなければなりません。

  • 介護保険の被保険者(40歳以上)
  • 要介護1~5または要支援1,2に判定された人

介護保険を利用した場合、住宅改修費として上限20万円までの工事に対して、自己負担額が1〜3割となります。つまり最大で18万円分の補助が受けられます。ただし、この制度を利用するためには事前申請が必要であり、工事後の申請では補助を受けられないケースがほとんどです。また介護保険を利用してリフォームを行う場合は、原則一人一回までと決められています。

介護保険を利用してリフォームする際は慎重に検討しましょう。

介護保険制度の概要はこちら

厚生労働省

補助金

各自治体では高齢者や障がい者向けの住宅改修補助金制度を設けていることがあります。自治体によって内容や条件は異なりますが、トイレの洋式化工事も対象となるケースが多いです。

愛知県内で利用できるトイレ改修の助成金・補助金制度をいくつかピックアップしておきます。

項目名古屋市(障害者住宅改造補助金)豊田市(高齢者住宅改修費助成事業)刈谷市(高齢者住宅改造費助成事業)
対象者身体障害者手帳1〜3級、愛護手帳1〜3度、医師に自閉症状群と診断された方要介護・要支援認定者要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者
対象工事居室の改造、浴室・便所の増改築など障害者の身体状況に即応した工事(新築・全面改修は対象外)手すりの取り付け段差の解消滑り止め引き戸等への扉の取替え和式便器から洋式便器への取替えなど手すりの取付け段差の解消滑り防止扉の取替え便器の取替え
助成限度額80万円20万円(自己負担あり)9万円
自己負担額最多所得者の前年分所得税額に応じた自己負担あり(所得税額が一定以上の場合は補助対象外)介護保険と同様の自己負担割合自己負担あり

さらに、介護保険と補助金の併用が可能な自治体もあります。両方の制度を活用できれば、より大幅な費用削減につながるので、お住まいの自治体のホームページで確認するか、直接窓口に問い合わせてみることをおすすめします。

さいごに

和式トイレから洋式トイレへの変更には、節水効果、衛生面の改善、体への負担軽減という点がメリットです。一方で、電気代の増加や工事費用がかさむといったデメリットも考慮する必要があります。
変更方法は簡易便座の設置から全面リフォームまでさまざまで、費用は10〜30万円が一般的ですが、介護保険や自治体の補助金制度を活用すれば負担を減らせます。
サーラのリフォームではトイレのリフォーム工事を多数承っております。そのためそれぞれの住まい手に合わせたトイレリフォームの提案が得意です。またトイレリフォームに関する補助金などのサポートも対応可能です。
「トイレリフォームに興味があるけれど、依頼先に迷っている」「せっかくリフォームするなら価格はもちろん、満足のいく仕上がりにしたい」という方は、まずはサーラまでご相談ください。

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■監修_リビングサーラ/施工管理担当者_資格:1級建築施工管理技士・2級建築士

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WRITER PROFILE

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望月尚文

不動産関係に特化したWebライター。
不動産業歴10年以上。一級建築施工管理技士、二級建築士、宅地建物取引士の資格を保有。
業界での経験と不動産に関わる専門資格を活かし、不動産取引や家づくりのノウハウを一般の方にわかりやすく解説します。

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