夏休みを無駄にしない!小学生におすすめの過ごし方10選

長い夏休み、小学生のお子さまにとってはついつい時間を持て余してしまうことも。毎日をなんとなく過ごしてしまわないように、計画的にさまざまな過ごし方を取り入れてみませんか?
お子さまが充実感を味わえる、さらに家族で楽しめる、夏休みのヒントをご紹介します。

小学生におすすめ!夏休みの過ごし方10選
【科学にふれてみよう】おうちや公園で身近な科学実験
夏休みは、普段疑問に思っていることや、仕組みが気になっていることをじっくり調べて解決できる時間がたっぷりあります。リビングや庭、近所の公園ですぐできる科学実験を家族で体験してみませんか?
たとえば食塩で氷の溶け方をくらべる実験、夏の強い日差しを利用した「日なた・日陰で氷が溶ける速さくらべ」、ペットボトルと水を使った「空気砲」など、家にあるもので手軽に始められます。うまくいかなかったら「何でだろう?」と一緒に考えるのもまた発見です。情報をノートにまとめたり、写真を撮って観察の記録を残すことで、自由研究としても活用できます。
ご家族の方も一緒に図書館やインターネットで調べてみましょう。そうした経験は、子どもの学ぶ力や好奇心をぐんと引き出してくれます。ただし、火や刃物を使う実験の場合は大人が必ずサポートしながら、危険がないよう十分注意しましょう。
やってみて、「うまくいった!」という達成感を一緒に味わうことで、夏休みがもっと思い出深いものになりそうです。
【自然とふれあう】昆虫採集や植物観察にチャレンジ
夏休みは身の回りの自然とふれあう絶好のチャンス。
近所の公園や田んぼ、川沿いに出かけて、虫取り網と図鑑を持って昆虫探しや植物観察をしてみましょう。
セミやカブトムシ、トンボ、アゲハチョウなど、この時期ならではの生き物に出会えると、子どもたちは大興奮。「この虫、なんて名前だろう?」などと家族で相談しながら、観察ノートやスケッチを作るのもおすすめです。採集した虫は必ず短時間だけ家で観察し、自然に帰すことや、命の大切さを一緒に考えるよい機会にもなります。
ただし、曇り空や朝夕など涼しい時間帯を選ぶ、帽子や水筒、虫よけスプレーを準備するなど、熱中症や蚊などへの対策も万全にしましょう。
「去年はなかった花が咲いてるね」「去年捕まえたセミとは種類が違う気がする」といった会話をしながら、小さな発見を積み重ねていくことで、地域の自然の豊かさや四季の変化にも親しめます。こうした「五感を使った体験」は、子どもの心と記憶に色濃く残る“宝物”になるでしょう。
【ものづくり】自由工作や手芸に夢中になろう
夏休みはものづくりの時間もたっぷり。
空き箱やペットボトル、割り箸や牛乳パックなど、家にあるものを使って、楽しい工作や手芸に取り組んでみましょう。
「何を作ろうかな?」「どうやって作ったらうまくできるかな?」と一緒にアイデアを出し合うところからスタートすると、創造力もどんどん広がります。
たとえば、ビー玉転がしやペットボトルロケット、オリジナルの貯金箱や小物入れ、リボンや布で作るアクセサリーやバッグなど、自分だけの作品が仕上がった時の満足感や達成感は特別なもの。
「上手にできなくても大丈夫。工夫や失敗が全部“経験”だからね」と声をかけてあげると、子どもも自信を持って取り組めます。出来上がった作品は、写真に残して「夏の思い出アルバム」にまとめても楽しいですね。
【料理体験】家族でごはんやおやつ作りに挑戦
夏野菜を使ったサラダやカレー、冷たいゼリー、おにぎりやサンドイッチなど、ご家族の方で一緒に料理に挑戦してみましょう。自分で作ったごはんはいつもよりきっとおいしいはず。
卵焼きに入れる具材を自分で選んだり、お味噌汁のだしをとったり…普段のお手伝い以上のことにチャレンジするのも子どもにとって良い経験です。
ごはん作りに興味を持つと自然に“食べること”にも関心が高まりますし、苦手な食材も「自分で作ると食べてみようかな?」と挑戦するなど、食育にもつながります。「きちんと手を洗おうね」「包丁は大人と一緒に使おう」「火を使う時は必ず見ててね」と声をかけ、安全面には十分注意しましょう。
後片付けまでしっかりできたら、ごほうびに“お料理マスター”のシールを作ってあげるのもおすすめです。

【歴史や町探検】地元の昔話を調べてみよう
「町で見かける古い建物や、名前は知っているけど行ったことがない場所にはどんな歴史があるんだろう」。
夏休みは、近所を一緒に歩きながら“小さな探検隊”になってみませんか?たとえば地元の神社やお寺、古い町並み、昔の伝説が残る場所に足を運んで、その場にまつわる昔話や歴史を調べるのも楽しい経験です。
探検の後には、家族みんなで「どんなことが分かったか」「どんな人が昔住んでいたか」などを話し合い、写真やスケッチと一緒に自由研究ノートにまとめると、夏休みの宿題にも大活躍します。
「おじいちゃんやおばあちゃんに昔の話を聞いてみる」など、家族の世代を越えてつながるコミュニケーションもおすすめです。地元の魅力や、自分の住む町のことをもっと好きになれるこの活動は、家族の会話も自然と深まるでしょう。遠くに出かけなくても、アイデア次第で身近な場所で楽しめることはたくさんあります。
とはいえ近場でも猛暑対策は必須。暑い日は無理をせず、こまめに水分をとりながら活動しましょう。
【水あそび・外あそび】安全に自然の中であそぼう
夏といえばやっぱり「水あそび」。
海や川、レジャープールはもちろん、おうちの庭でビニールプールや水鉄砲でも十分に楽しめます。
また、公園の噴水やじゃぶじゃぶ池であそんだり、砂場や芝生の上で思いきり外遊びをするのも心も身体もリフレッシュする大切な時間です。
また、セミの抜け殻集めや虫取り、シャボン玉や凧揚げなど、安全な範囲で夏らしい自然あそびを一緒に経験することで、「去年はできなかったけど、今年はできた」など、成長を感じることもできるでしょう。
ただし、あそびの大前提は“安全第一”。
川や森など自然の中であそぶ場合は必ずご家族の方が付き添い、流れの速い場所や深いところには絶対に近づかないようにしましょう。こまめな水分補給・帽子着用・日焼け止め対策も忘れずに。さらに熱中症やケガ防止にも注意を払いましょう。
【エコ体験】ゴミひろいやリサイクル、家のお手伝い
夏休みは“自分にもできるエコ活動”に気軽にトライできる時期です。
家の周りや通学路のゴミ拾い、公園のクリーン活動、資源ごみの分別やリサイクルの仕組みの学習など、普段よりちょっとだけ踏み込んだ活動を一緒に体験しましょう。
「今日はペットボトルのラベルをはがす係をやってみるね」「この空き箱は何に使えるかな?」と会話しながら作業すると、“楽しく”知らない間に環境への興味が育まれます。
お手伝いカードやシールを作って成果を見える形にしたり、「ありがとう!」と家族みんなで感謝し合うこともやる気UPのカギです。
また、スーパーや地域イベントでやっているリサイクル体験やエコ関連の展示に行ってみるのも刺激になります。
一見小さなアクションですが、おうちの中にでもできることがあります。家事の手伝いもそのひとつ。「家をキレイにすると気分もスッキリ」「お母さんが助かった!」など実感も大きいことでしょう。
「大人の真似をしたがる時期」にこそ、身の回りのことに気を配る力を育てる絶好のタイミングです。

【防災を学ぶ】家族で“もしも”に備えてみよう
地震や台風といった自然災害が多い日本の夏。この時期こそ防災について家族で話し合い、“いざという時どうする?”をみんなで確認しましょう。
まずは「家で一番安全な場所はどこ?」「非常持ち出し袋には何が必要かな?」といったテーマで家の中を探検。
防災グッズが実際に手に取れるように見直してみたり、「この缶詰、どんな味かな?」と非常食の試食をしてみるのも立派な体験学習です。
ロープワークや応急手当の練習、「もしもの時の家族の約束(連絡方法・集合場所など)」を決めておくことも大切です。「不安な気持ちはあっても、知識があれば安心につながるんだね」と声をかけ、怖がりすぎずに前向きな姿勢で楽しく学ぶのがおすすめです。
市や町の防災センター、夏休みの防災イベントも地域でチェックしてみましょう。
こうした“備え”の習慣が、いざという時に家族みんなを守る力になります。
【読書やアート】本や絵、音楽に親しもう
暑い日は涼しい部屋で、読書やお絵かき、音楽など「インドア」で感性を磨く時間も夏休みの大切な過ごし方。
好きな本にじっくり向き合ったり、家族で1冊の本を順番に音読したり、「この本、どこが面白かった?」と感想を共有したり。この習慣が新しい興味や会話の種になります。図書館の読書イベントや読書スタンプラリー、友達と本の貸し借り会を開くのも楽しいアイデアです。
お絵かきでは「夏の思い出」「家族の似顔絵」などテーマを決めて家族みんなで描くのも盛り上がります!絵や工作の作品を家に飾ったり、ミニ“作品展”を開いたり、ピアノや歌を披露するホームコンサートもお手軽にできる思い出作り。
「頑張ったね」「こんな絵が描けるようになったんだね」と認めてあげる声かけが、子どもの自己肯定感をぐっと伸ばします。
【やりたいことリストを作って家族で実現!】
夏休みが始まったら、家族で「今年のやりたいことリスト」を一緒に作るのもおすすめ。
やりたいことは小さなことでもOK。「スイカ割りしたい」「花火を見たい」「朝早起きしてラジオ体操」「おばあちゃんの家に行きたい」「本を10冊読む」など、家族一人ひとりの希望を出し合いましょう。
リストはカレンダーやお手製のボードに書き、できたことには日にちや写真、シールを貼って“見える化”。
「こんなことできるかな?」と相談することで家族の会話も自然と増えますし、「今日は何をしようか?」と日々の目標にもなります。
全部できなくても大丈夫。「これができて良かったね」「思い出に残るね」と成果をたくさん認めてあげることが大切です。
やりたいことリストは家族みんなの個性も反映される宝物。達成感にあふれる、色鮮やかな夏休みになること請け合いです。

夏休みを有意義に過ごすためのポイント
やりたいことをリストにして“見える化”する
夏休みにやりたいことを家族で書き出し、カレンダーやボードにまとめておくと目標や楽しみがはっきりします。
毎日の生活リズムを大切にする
起床・食事・宿題・遊びの時間をある程度決めておくと、だらだらせず、健康的に過ごせます。
ひとつでも新しい体験にチャレンジする
普段できない体験や、苦手なことにも挑戦することで「できた!」という自信が生まれます。
家族や友達と協力して過ごす時間を作る
家族や友達と一緒に料理・お手伝い・遊びなどをすることで、楽しさや達成感が深まります。
思い出を記録して振り返る
日記、写真、絵などで夏休みの出来事を記録に残しておくと、充実感も思い出も増えます。
まとめ
夏休みのような長いお休みには、「子どもにどんな体験をさせようか」と悩まれるご家族の方の方も多いのではないでしょうか。まずは、お子さん自身が「やってみたい」と思うことや興味のあることについて、家族で一緒に考えてみることが大切です。
くらしときめきアカデミーでは、夏休みならではの短期講座やワークショップを多数ご用意しています。せっかくの長期休暇ですから、いつもはできない新しい体験にチャレンジするチャンス。お子さまの成長や発見につながる、ワクワクするような学びの機会を、ぜひご検討ください。


■監修_サーラエナジー/アカデミー担当者

WRITER PROFILE

書こ音(かこね)ライティング 森美香
元地方新聞社報道記者。
企業事務、医療事務、 英会話インストラクター など、さまざまな職種を経験。 記者を経て、現在は、自分史・社史関連、 行政、 観光協会、 企業、 雑誌などでフリーライターとして活動中。
一般社団法人自分史活用推進委員会認定・自分史活用アド バイザー。