全館空調は後悔する?メリットデメリットをご紹介!

全館空調は後悔する?メリットデメリットをご紹介!

これから新築の戸建を検討する方は今流行っている全館空調が気になりますよね。

しかし、全館空調を採用して満足しているオーナーさんもいれば、実は後悔しているオーナーさんも多いのはご存じですか?

今回は実際の事例を基にメリットデメリットを解説していきます!

サーラ住宅CTA

全館空調の特徴

建物の前に立っている家

最近注目されている「全館空調」をご存知ですか?全館空調とは、家中まるごと空気を調整する空調システムのことをいいます。通常はエアコン等で各部屋にそれぞれ空調を行いますが、この全館空調は、家中の室内を均等に保つことができ1台で「換気・空気清浄・冷暖房」といった役割をこなします。

リビングだけでなく、洗面所やトイレなど家全体を均等な温度に保つことができ、基本的には24時間体制で家全体をきれいな空気・快適な室温にしてくれます。

多くのメーカーでは、屋内の空調室内機からダクトを通して、各空間の天井吹き出しから冷暖房を送るシステムを採用しています。

全館空調のデメリット

デメリットのイメージイラスト

導入費用とランニングコストが高い

デメリットで挙げられるナンバーワンが「導入費用」と「ランニングコスト」です。全館空調は設置をするのに平均200万円ほどの費用がかかります。全館空調は全部屋24時間常にエアコンを稼働するので、季節によっては月々の電気代もエアコンに比べると高くなってしまいます。

また、全館空調の機械が故障をしてしまうと家中の冷暖房が止まってしまうこと、フィルターの取り換え等が定期的に必要になることもデメリットとして挙げられます。

気密性・断熱性が必要

全館空調を取り入れる場合、その建物が高気密・高断熱であることが必須です。断熱性の低い家ではなかなか家全体が暖まらない、涼しくならないことがあり、電気代が上がってしまいます。

全館空調の特徴を活かすのであれば、必ず気密性・断熱性の高い住宅を選ぶことをおすすめします。

空気が乾燥しやすい

全館空調の場合は、常に換気を行い家全体が空気を循環しているため、空気が乾燥しやすいのがデメリットに挙げられます。家の中の湿度を保つためにも大型の加湿器が必要となるため、その費用もかさむことがあります。

騒音が気になってしまう

全館空調は、屋外機と室内ユニットが連動して動作するため、稼働音がまったくしないというわけではありません。特に夜間や静かな時間帯には運転音が耳についてしまい、リビングや寝室など、家族が長く過ごす場所で気になることがあります。機種や設置場所によっては、ファンの回転音や空気の流れる音が意外と大きく感じられる場合もあります。

また、屋外機の設置場所が隣家と近い場合には、外部への騒音が気になってしまうこともあります。静音性の高いモデルを選んだとしても、冷暖房の負荷が高まる季節には運転音が強くなる傾向があります。

このような騒音の問題は、実際に住み始めてから気づくことが多いため、事前の確認や対策が重要です。

臭い・カビ・ダニが気になってしまう

全館空調は、室内の空気を循環させる仕組みのため、空気の通り道やフィルター部分にホコリや湿気がたまると、カビやダニが発生しやすくなります。特に湿度が高い季節には、臭いやカビが目立ちやすくなり、アレルギーのあるご家族にとっては健康への影響も懸念されます。

臭いが一度空調システム内に広がってしまうと、家全体に拡散され、長期間気になる原因になることもあります。衛生的な室内環境を保つためには、定期的な掃除と換気、適切な湿度管理が欠かせません。

家族間で揉めてしまう

全館空調は、家全体を適温に保つことができますが、部屋ごとの細かな温度調整が難しいというデメリットがあります。暑がりの方と寒がりの方が同居している場合、快適と感じる温度にズレが生じ、空調の設定を巡って家族内で揉めてしまうことがあります。

また、風の強さや湿度の感じ方にも個人差があるため、誰か一人の快適さが、他の家族にとっては不快につながるケースも見られます。このようなトラブルを防ぐためには、ゾーン制御機能を活用したり、エリアごとの運用ルールを家族で話し合っておいたりしておくと安心です。

揉めている夫婦の画像

後悔しない!全館空調のデメリット解決方法

メリット、デメリットのある全館空調ですが、ここからはデメリットを解決する方法をレクチャーします。

解決した顔のイラスト

コストについて

全館空調のコストを抑える場合は、太陽光やエコキュートを併用しましょう。安定的かつ安価な電力を使うことで電気代も抑えられます。

乾燥の対策について

全館空調システムは換気機能を搭載しているので、室内干しにも効果があります。室内干しを加湿機替わりにすることで乾燥対策としても◎。吹き出し口近くを室内干しスペースにすれば効率良く洗濯物を乾かすことができます。

加湿器からカビが出ているイラスト

臭いやカビ・ダニについて

全館空調を使用すると臭いやカビ、ダニが気になるといった声も多々あります。臭いなどが気になった場合は、常に全館空調をつけっぱなしにするのが良いでしょう。常に全館空調を動かしておくことで、結露や湿気の原因を防ぎます。

フィルターの掃除について

フィルターの掃除や頻度についてはメーカーによって色々ですが、お手入れについてはきちんと行う必要があります。

特に掃除に関しては、ある程度手間がかからない全館空調の機種を選ぶことをおすすめします。フィルター掃除が不要な機種もあるので、ライフスタイルに合わせた全館空調機種を選びましょう。

騒音対策について

全館空調の騒音対策として、まず検討したいのは屋外機と室内機の設置場所です。屋外機が隣家や道路に近いと、回転音が気になりやすくなるため、できるだけ生活空間から離れた場所に設置するのが理想的です。室内機も、寝室など静かな空間とは距離を取ることで、音の影響を最小限に抑えることができます。

機種選びの際には、静音性に優れた製品を選ぶことが効果的です。メーカーのカタログやユーザーの口コミを参考にし、音の大きさや稼働音の傾向を把握しておくと安心です。

全館空調のメリット

ここでは、全館空調のメリットをご紹介します。

メリットのイメージイラスト

年中、各部屋が適温に保たれる

全館空調の最大のメリットは、何といっても家全体を一定の温度にしてくれるという点です。帰宅後エアコンを入れることなく、常に快適な温度を保ってくれるので、体への負担も少ないのが特徴です。

また、送風はエアコンの風あたりほど強くないのがポイントです。また、冬場は急な温度変化によって浴室などで起こるヒートショックなどを軽減してくれます。

室内の空気をきれいに保ってくれる

特に天井からの吹き出しの場合、家の中の換気をするシステムも備わっています。室内を同じ温度にしてくれるのはもちろん、室内の埃を除去する役割も。花粉症などで悩んでいる方には全館空調はおすすめです。

そして、全館空調は換気も兼ね備えているので、室内の空気が密になりにくいという点もポイントです。

エアコンがないため室内の壁がすっきりする

室内にエアコンを設けると、どうしてもエアコンの大きさが悪目立ちしてしまうことも。全館空調であれば、室内は吹き出し出口のみなのですっきりとした印象になります。

ただし室内機は、空調室や天井裏などに収納するスペースの確保が必要になります。

【まとめ】全館空調に対してのSALAの考え方!

いかがでしたか?

ここまで全館空調を検討されている方の為にメリットとデメリット、またデメリットの解消方法について解説してきました。

とっても快適で魅力的なシステムの全館空調ですが、SALAグループで新築戸建てを取り扱うサーラ住宅では元々、全館空調を装備するお家づくりをあまり推奨していませんでした。おすすめしていない主な理由をお聞きしましたので以下の3点にまとめます。

・コスト面に不安がある

・冬場の乾燥がすごい

・家族間で揉める種になってしまう

意見を出し合う人々のイラスト

以上の3点から、サーラ住宅はこれまで全館空調システムを導入してきませんでした。しかしながら様々な全館空調のシステムの中でもこれらのデメリットを克服したシステムがあり、サーラ住宅はそのシステムを使うことで住まう人々の「快適」・「健康」・「低コスト/お手入れしやすい」を実現しました。

このようなシステムもあるのだなと、全館空調を検討の際は以下の画像からHPをチェックし、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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■監修_サーラ住宅/担当者
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