災害に備える~準備しておきたい防災グッズや家族の決まりごと
いつ起こるかわからない災害。最近では地震や台風だけでなく、突然発生する線状降水帯による大雨の被害も深刻です。特に夏から秋にかけては自然災害が発生しやすい季節。9月1日の防災の日を前に、自分や大切な人を守るために、災害への備えを見直してみませんか?
このコラムでは、災害時に役立つ防災グッズの準備や、家族で決めておくべきルール、いざ災害が起きた時に自宅をまもるための防災リフォームなどについてご紹介します。
目次
絶対に必要なものリスト~リュックにポン
まずは、災害時に持ち出す防災グッズを準備しましょう。身の回りの必要なものは非常持ち出しリュックに入れます。入れるものは、非常食や水、衣類、必要な医薬品、貴重品など。最低限のものを準備しておくことは、いざという時の安心感につながります。
準備の際には、3つのカテゴリに分けて考えるとよいでしょう。では1つずつ具体的に見てみましょう。
非常時に必ず必要なもの(非常持ち出しリュックへ)
- 飲料水1日分(500mlの水×2~3本/1人)、
- 非常食(栄養補助食品、ひとくち羊かんなど2個/1人)、
- 着るもの(下着やタオルなど)
- 衛生用品(歯磨きセット、簡易トイレ、ティッシュペーパーなど)
- 薬(常備薬、救急セットなど)
- 懐中電灯
- 防災ラジオ
- ライター
- ラップ
- 貴重品(現金、預金通帳、健康保険証、運転免許証、印鑑など)
👉 貴重品を常にリュックに入れておくのはむずかしいですね。ほかの場所でもいいので、いざという時にすぐ持ち出せるよう、まとめて透明防水ケースに保管しておきましょう。
👉 現金の用意を。クレジットカード、電子マネー、スマホのQRコード決済などの普及によって、近頃は現金をあまり持たない人が増えています。災害時には現金が必要になることもあります。意識して備蓄しておきましょう。
👉 車やキャリーケースが利用できる場合は、重たいものが運べます。飲料水と非常食はリュック2日分。アルファ米や乾パン、缶詰、ビスケットなどもよいでしょう。
個人的なニーズにあわせた追加のアイテム
ここでは、ご自身のライフスタイルにあわせて選ぶものがあります。
例えば、眼鏡や入れ歯などの生活必需品、女性ならではの必需品であるスキンケア用品や生理用品など、お子さまがいらっしゃる家庭ならおむつやおもちゃなど、ペットがいるご家庭ではペットフードやペットシーツなどがあります。そのほか夏なら虫よけスプレー、冬ならカイロなどもあるといいでしょう。
いつもの生活で用意しておくと便利なもの
これには飲料水や非常食の備蓄などがありますが、備蓄には「ローリングストック」という方法がおススメ。ローリングストックについては次の章で詳しくご紹介します。
このように、自分や、自分の家族の生活にあわせて、必要な防災グッズをしっかり準備しておくことが大切です。何が必要かをしっかり考え、リストを作ってリュックと一緒に保管しましょう。リュックには入れていないけれど、災害時に持ち出さなければならないものは、事前に明確にしておきましょう。
ふだんから家庭に常備しておくとよいもの「ローリングストック」
ローリングストックとは、常に使っている食品や日用品を少しずつ買い足し、消費期限の近いものから使っていくことで、災害時に備える方法です。
ローリングストックのメリットって?
- 食品ロスを減らすことができる
- 常に新鮮な食品を食べることができる
- 災害時にパニック買いする必要がない
- 自分の好きなものや家族の好みにあわせて備蓄できる
- 災害時にストレスを軽減できる
どんなステップでおこなうの?
- 自分が普段使っている食品や日用品のリストを作ります。その際、消費期限や保存方法、必要な量などを確認。
- リストにあるものを少しずつ買い足していきます。買ったものは、消費期限の遠いものから奥に入れて、近いものから手前に出します。
- 普段から使っているものは、手前から取り出して使っていきます。使った分だけ、また買い足して奥に入れます。これをくりかえすことで、常に一定量の備蓄ができます。
- 最後に、定期的に備蓄品のチェックをおこないます。消費期限が切れそうなものや劣化したものは早めに使ってしまいます。また季節や家族構成などにあわせて、備蓄品の見直しもおこないます。
どんな食材がある?
例えば、缶詰やレトルト食品、乾物、ドライフルーツ、野菜ジュースなどは消費期限が長いものが多く、ローリングストックに向いています。サーラでも、ウォーターサーバー用に提供してい天然水のローリングストック利用をお勧めしています。停電などでサーバーが使えない時でも、水のパックに非常用コックを取り付ければ、パックから直接水をそそげるよう工夫しています。サーラの水1パックは12㍑入りで、4人家族が1日に必要な飲み水の量と同じで便利。賞味期限が2年と長いのも頼もしいですね。※非常用コックは別売品です。
ローリングストックは、災害だけでなく、日常生活でも役立つ備蓄法です。ぜひみなさんも試してみてくださいね。
【参考】ローリングストックについて https://tenki.jp/bousai/knowledge/49a23a0.html
家の中での安全対策のポイント
地震などの災害時、家の中で危険になり得るものを見つめ直してみませんか。阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、想像以上に家具の転倒が大きな被害をもたらしました。家庭における家具転倒防止策に焦点を当ててみましょう。
家具の選び方と配置
寝室や子ども部屋にはできるだけ家具を置かず、置くとしたら低いものを選ぶとよいでしょう。またどのように配置するかにも工夫が必要。出入り口はふさがないようにしましょう。
固定の工夫
- タンス ストッパやポル式器具で固定。
- 食器棚 L字型金具やワイヤで壁に固定し、扉には留め金。
- 本 棚 重い本は下段に、端にはベルトなどを取り付け。
- テレビ 裏側をワイヤで固定。
- 冷蔵庫 裏側をワイヤで固定。
その他の対策
窓ガラスは強化ガラスに替えるなどの対策。
懐中電灯やスリッパ、ホイッスルは緊急時のために、手の届く場所に置いておきましょう。
家具や窓ガラスの固定は、専門の業者に依頼することも一つの選択肢です。これらの対策は、家族全員で話し合い、無理なく進められるよう心がけましょう。日々の忙しさから、災害対策を後回しにしていませんか?でも、ちょっとした工夫であなたと大切な人々の命をまもることができるのです。
【参考】https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html
家族で決めておくべきルール いざという時のために
災害が突如として襲ってくるこの時代、家族全員で協力し合って、いざという時のためのルールを決めることが重要です。
安否確認の方法を共有する
災害時に携帯電話がつながらなくなることも。そんな時のために、災害用伝言ダイヤル「171」や災害用伝言板を使用するルールを共有しましょう。家族間でどの方法を使うか、事前に確認しておくと安心です。
集合場所の決定
家族がバラバラの場所にいるときに災害が発生した場合、どこで再会するかを事前に決めておくことが肝心。近くの公園や学校など、みんなが分かる場所を集合場所に設定しましょう。
避難場所と避難経路の確認
自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトから、防災マップやハザードマップを入手し、避難場所、避難経路を家族みんなで確認しておくことも大切です。
災害ごとの行動計画
豪雨、津波、火山噴火など、災害の種類によって安全な避難場所が異なります。それぞれの災害をイメージして、どう行動すれば安全に避難できるかを家族で話し合いましょう。
これらのルールは、いざという時に混乱せず、スムーズに行動できるようにするためのもの。自分一人ではなく、家族で協力し合ってしっかりと準備することで、未来への安心と安全を手に入れることができます。
【参考】地震が起きたとき
https://www.salaenergy.co.jp/household/emergency/quake/
まとめ
このコラムでは、家庭でできる簡単な防災準備を紹介しました。
愛する家族のために、非常用リュックには必要最低限のものを詰めましょう。お子さんの好きなお菓子も忘れずに!ローリングストックは、普段のお買い物にちょっとした工夫を加えるだけ。
災害時だけでなく、毎日の生活にも役立ちますよ。
家の中も安全第一。お子さんが遊ぶお部屋は、低い家具で整えてみるのはいかがでしょうか。窓ガラスの強化も、安心への一歩です。そして、家族で協力して「もしものとき」のルールを決めておくこと。どこで待ちあわせするか、どう連絡するか、一緒に考える時間は、家族の絆を深めるチャンスにもなりますね。
災害対策は、一人ひとりが少しずつできることから始められるもの。大切な家族と、これからの未来のために、楽しく、そして心を込めて準備してみませんか?
防災は命をまもることが最優先ですが、大切な自宅を災害からまもるための備えも大切です。
サーラのリフォームでは、シャッターや防災ガラスといった「防災リフォーム」にも対応。また、地球環境にやさしく、省エネで、停電時でも電気と熱を供給することができる家庭用燃料電池「エネファーム」も取り扱っています。
さらに、ローリングストックできる「サーラの水」もお忘れなく。
お家の防災対策に、ぜひサーラをご活用ください。
暮らしの中のお困りごとのご相談はお近くのサーラまで。
■監修_サーラエナジー/エネルギー事業、暮らし事業担当者
WRITER PROFILE
書こ音(かこね)ライティング 森美香
元地方新聞社報道記者。
企業事務、医療事務、 英会話インストラクター など、さまざまな職種を経験。 記者を経て、現在は、自分史・社史関連、 行政、 観光協会、 企業、 雑誌などでフリーライターとして活動中。
一般社団法人自分史活用推進委員会認定・自分史活用アド バイザー。