エネルギーの「見える化」で省エネを実現!

エネルギーの「見える化」で省エネを実現!

円安が進み、物価高騰が止まらない昨今、家庭や企業では省エネに向けたさまざまな取り組みが行われています。特に、省エネに効果のある取り組みのひとつとして近注目を高めているのが、電気やガスといった消費エネルギーの「見える化」です。

エネルギーの「見える化」が大きな効果をもたらす理由や、システムの取り入れ方、メリットや社会的意義などを解説します。

さあ、透明性のある、お得なエネルギー活用術をマスターしましょう!

「見える化」とは

省エネに大きな効果をもたらすエネルギーの「見える化」とは、電力やガスなどのエネルギーの消費量を数値として表示・共有できるようにすることです。

特に、具体的な消費量や推移をリアルタイムで確認できるようになると、エネルギーがどの時間帯で、どの機器で、どのくらい使用されているのかという状況や課題を把握でき、どこに無駄や改善の余地があるのかを分析できるようになります。

分析に基づいて省エネに取り組み、その結果や効果も確認することができます。

電力消費量を確認してみると、夜間の消費量が多い!

改善策につなげる

(なるべく使う部屋を減らして照明を節約する)

(食洗機や乾燥機は電気代の安い深夜の時間帯にタイマーセットする)など

見える化に取り組む方法

「見える化」に取り組む方法

ご家庭で電気やガスのエネルギーの「見える化」に取り組む方法はさまざまです。

電気を中心に、手軽にできる方法から紹介していきます。

検針票や照会サービス

電力・ガス会社から毎月届く検針票を確認したり、ウェブサイトでの照会サービスを利用したりすることで、毎月の使用量と料金を数値として把握することができます。

ただ、家庭全体の月単位での数値しか分かりません。

簡易型電力計

電気機器のプラグとコンセントの間に接続し、機器の電気使用量を測定する簡易型電力計を使用すれば、個別の家電の電力使用量を計ることができます。

スマートメーター

電力の使用状況を30分ごとのリアルタイムに検針し、通信回線を用いて電力会社へ自動送信します。政府もスマートメーターの導入を推進しており、現在利用されている電力メーターも2024年3月末までにすべてスマートメーターへ取り替えられる予定となっています。

HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)

スマートメーターと連携することで、部屋ごとや、家電ごとの電力使用量の把握や遠隔での操作をはじめ、あらかじめ設定した使用電力量に合わせて家電の稼働制御ができるようになります。政府は2030年までにすべての住宅へHEMSの設置を目指しています。

家庭だけでなく、企業でもスマートメーターへの切り替えや、EMS(エネルギー管理システム)の導入が勧められています。

EMSは電気だけではなく、水道やガスなどの使用状況も把握できます。

1日単位や1カ月ごとに使用量がリアルタイムに把握でき、グラフ化して消費が多い時間を把握することもできるため、具体的かつ効果的な改善策を立てられるようになります。

エネルギー使用量を自動で監視する上に、さらに制御機能も搭載されており、無駄なエネルギー消費を削減できます。

見える化の効果と注意点

「見える化」の効果と注意点

省エネに「見える化」に取り組むことによるメリットを改めて紹介するとともに、デメリットについても説明します。

効果的な省エネにつながる

省エネをすべきポイントが明確になり、効果的な改善策が実現します。

エネルギー使用量や推移をリアルタイムで確認できるため、例えば電力使用量の多い家電や使用頻度の多い時間帯で省エネに取り組めば大きな効果が見込めるようになります。

意識が高まる

エネルギー使用量や、それに伴うコストが常に目に入るようになるため、ご家庭でも企業でも一人ひとりの省エネに対する意識を高めることに繋がります。

省エネに取り組んだ結果の改善数値も見ることができるので、継続的に省エネ意識を持ち続けることができます。

最近ではスマートフォンやタブレットを使って、いつ、どこからでも確認することができる環境が整っているので、省エネの取り組みがより身近になり、効果的に実施できるようになりました。

環境保全に貢献できる

エネルギーの「見える化」によって改善策を施し、無駄をなくしたり、エネルギー消費量を削減することで、自然環境の保全にもつながります。

SDGsの観点からも、特に企業は環境保全に積極的なスタンスを構築できるようになります。

初期費用がかかる

「見える化」の仕組みを整える際、どうしても設備投資に費用を要します。

スマートメーターへの交換は無償で行われますが、HEMSを導入するとなると費用がかかります。特に企業の場合、事業規模や業態によってはシステムを構築するのに数百万円規模になることも少なくありません。

また、お使いの家電や機器、設備がHEMSに対応していなければ、機器や設備を更新することでさらにコストが増えてしまいます。

さいごに【エコスマ診断の紹介

省エネ生活の紹介をはじめ、さまざまな取り組みを展開するサーラの「エコスマ診断」をご紹介します。

簡単な情報を入力するだけで、気になる光熱費削減のヒントや、ご家庭にあった省エネ対策などのヒントが得られます。お住まいのエネルギー消費量の「見える化」もサポートし、給湯器やエアコン、浴室など、気になる箇所だけをピンポイントで診断もできます。

ぜひ一度お試しください。

https://www.salaenergy.co.jp/eco-sma

■監修_サーラエナジー/エネルギー事業、暮らし事業担当者

WRITER PROFILE

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由本 裕貴

1983年3月20日、愛知県豊川市生まれ。
御津高校、愛知大学を経て、2005年に日刊スポーツ新聞社入社。プロ野球やサッカー日本代表を担当し、2014年に東愛知新聞社へ転職。2021年からフリーに転向し、翌年から東日新聞ライターとして東三河のニュースや話題を追っている他、スポーツマガジンやオカルト雑誌などでも執筆。豊川商工会議所発行「メセナ」の校正も請け負う。著書に「実は殺ってないんです 豊川市幼児殺害事件」「東三河と戦争 語り継ぐ歴史の痕跡」「訪れたい 東三河の駅」がある。
家族は妻と長男。趣味はスポーツ観戦、都市伝説の探求。

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