大人から始める楽器〜演奏する楽しさを学ぶ
大人になってから始める、音楽のある暮らし。
子どもの頃、音楽の時間ってワクワクしませんでしたか?「ドレミ…」と鍵盤に触れたあの感覚や、リコーダーを一生懸命吹いた日々。がんばって練習し、できた時の達成感は何ものにも代えがたいものでした。皆さんの中には、部活動や習い事で本格的に音楽に触れた方々もいらっしゃるかもしれません。
大人になった今、楽器演奏は、忙しい毎日に彩りを添える素敵な習い事として注目されています。楽器を演奏することには、脳を活性化させる効果や、音楽を通して心を解放できる楽しさがあります。
「子どもの頃ピアノを習っていたけど、今は弾けるか分からない」「楽器なんてずっと触っていない」。そう思っている方も大丈夫。自分のペースで、自由にできるのが大人の趣味です。
さあもう一度、音楽に触れてみませんか?家族に自慢する、発表会に参加する、駅や空港にあるストリートピアノで演奏を披露する…もう一度ワクワクを手に入れましょう。
今回は、初心者でも始めやすい人気の楽器をご紹介。
あなたにぴったりの楽器がきっと見つかるはずです。
目次
楽器を習うことのメリット
楽器を習うことには多くのメリットがあります。脳科学的な観点から見ても、楽器演奏は脳の様々な部位を活性化させ、認知機能や感情表現能力を向上させる効果があります。
認知機能の向上
記憶力の向上=楽譜を覚えたり、演奏技術を習得したりすることで、記憶力が鍛えられます。
集中力と注意力の向上=楽器演奏には高度な集中力が必要であり、これらの能力が自然と向上します。
認知処理能力の向上=楽譜を読み、即座に演奏に反映させる過程で、視覚情報の処理能力が向上します。
感情と表現力の発達
感情表現力の向上=音楽を通じて感情を表現することで、より豊かな表現力が身につきます。
創造性の向上=右脳の活性化により、創造力が高まります。
自己理解の深化=演奏を通じて自分自身を見つめる機会が増え、自己理解が深まります。
メンタルヘルスの改善
ストレス解消=楽器演奏はストレス発散の良い手段となります[1]。
メンタルコントロール力の向上=自己を客観的に見つめる力が養われ、感情のコントロールが上手くなります。
ポジティブな感情の増加=演奏中にドーパミンが分泌され、喜びや幸福感を感じやすくなります。
社会性の向上
コミュニケーション力の向上=他者と演奏を合わせたり、音楽について話し合ったりすることで、コミュニケーション能力が向上します。
協調性の育成=アンサンブルなどを通じて、他者と協力する力が養われます。
身体機能の向上
運動機能の向上=楽器演奏は細かな動きを必要とするため、運動機能が向上します。
姿勢の改善=正しい姿勢で演奏することで、姿勢が改善されます。
その他のメリット
言語習得能力の向上=聴覚が発達することで、言語の習得がしやすくなるといわれています。
生涯学習の機会=楽器演奏は年齢に関係なく始められ、生涯を通じて学び続けることができます。
達成感と自己効力感の向上=練習を重ね、上達を実感することで、自信や達成感が得られます。
楽器演奏は、脳内の様々なネットワークを活性化させ、特に「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる状態を引き起こすことで、これらのメリットをもたらします。楽しみながら継続的に楽器を演奏することで、心身ともに豊かな生活を送ることができるでしょう。
楽器演奏に関する調査
「楽器演奏」と聞くと、子どもの頃の習い事や、プロのミュージシャンのような華やかな世界を想像するかもしれませんが、実は大人になってから楽器を始める人も少なくありません。
ヤマハ音楽振興会が2022年に行った調査によると、20代から50代の働く男女の約半数が楽器演奏の経験があり、さらに3人に1人以上が「今後楽器を始めたい」と考えているという結果が出ています。
引用元: ヤマハ音楽振興会「楽器演奏に関する調査」
大人になって楽器を始める人が増えている背景には、どんな理由があるのでしょうか?島村楽器のWebサイトでは、「楽器をやって良かったこと」として、以下のような声が寄せられています。
「新しい趣味を見つけられてよかった」「ストレス解消になった」「目標に向かって努力することができた」「音楽仲間ができた」。
楽器演奏は、単に音楽を楽しむだけでなく、日々の生活を豊かにする要素を持っていると言えるでしょう。
また、「楽器を始めたきっかけ」としては、「子どもの頃にあこがれていた楽器を、大人になった今なら始められると思ったから」「好きなアーティストの影響」「友人に勧められた」といった回答が挙げられています。大人になって時間に余裕ができたことや、憧れを現実できる環境になったこと、そして楽器演奏を通して得られる様々なメリットが、大人になってから楽器を始める人を増やしているのかもしれません。
参考:島村楽器
どんな楽器が人気?
「音楽を始めたいけど、どの楽器が自分に合っているのかわからない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、初心者にもおすすめの楽器を6つ紹介します。それぞれの楽器の特徴や魅力をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
王道楽器のピアノ
経験者が最も多い楽器は、ピアノです。鍵盤を押せば誰でも簡単に音が出せるため、初心者でも挫折しにくい点が魅力です。教本やレッスン動画も豊富なので、独学でも上達しやすい環境が整っています。
電子ピアノを選べば、費用を抑えられ、ヘッドホンを使えば周囲を気にせず練習できるのも嬉しいポイントです。
コンパクトで始めやすいウクレレ
ハワイアンミュージックのイメージが強いウクレレですが、ポップスやジャズなど幅広いジャンルに対応できる楽器です。弦が柔らかく、コードを押さえる際に指が痛くなりにくいのも特徴。コンパクトなサイズと手軽さで、気軽に始めやすい楽器と言えるでしょう。
かっこよさならギター!
エレキギターとアコースティックギターがあり、どちらも人気の高い楽器です。弾き語りからバンド演奏まで、幅広い演奏スタイルを楽しめるのが魅力。「あの曲を弾きたい!」という明確な目標を持つことで、モチベーションを高く維持できます。
奥深い音色の二胡
中国の民族楽器である二胡は、その独特な音色で聴く人を魅了します。弦を弓で擦って音を出す擦弦楽器で、繊細な表現が可能な一方、習得には根気が必要です。初心者の方は、教室に通うのがおすすめです。
気軽に始められるオカリナ
「音を出すのが難しそう…」と思われがちな管楽器ですが、オカリナは息を吹き込むだけで簡単に音が出せます。持ち運びしやすいコンパクトさも魅力で、場所を選ばずに練習できます。
その他にも魅力的な楽器がいっぱい!
初心者が取り組みやすい楽器を中心に紹介しましたが、大切なのは「どんな音楽を奏でたいか」という気持ちです。サックスやヴァイオリンなど、憧れの楽器に挑戦してみるのも良いでしょう。まずは体験レッスンなどを通して、自分にぴったりの楽器を見つけてみてくださいね。
まとめ
楽器選びのポイントは、自分の興味や性格に合ったものを選ぶことです。この記事を参考に、あなたにぴったりの楽器を見つけて、音楽の世界を楽しんでみましょう!
習うならどんな教室がある?
楽器店の主催する音楽教室
楽器を始めようと思ったとき、まず頭に浮かぶのは楽器店が運営する音楽教室でしょう。これらの教室の魅力は、幅広いジャンルの楽器講座が用意されていることです。さらに、多くの場合、楽器のレンタルサービスも提供されているため、初期投資を抑えられるのが大きな利点です。また、楽器店主催の発表会が定期的に開催されることが多いのも特徴です。演奏スキルを披露する機会を求めている方にとっては、理想的な環境といえるでしょう。
カルチャースクールの主催する講座
より気軽に楽器を始めたい方には、カルチャースクールの楽器講座がおすすめです。これらの講座は、初心者が無理なく楽しみながら演奏スキルを身につけられるようにデザインされています。
発表会の有無はスクールによって異なりますが、まずは自分のペースで楽しく演奏できるようになることに重点を置いているため、プレッシャーを感じずに学べる環境が整っています。
個人宅での教室
ピアノやヴァイオリンなどの人気楽器では、個人宅で開かれる教室も多く見られます。演奏人口の多い楽器ほど指導者も豊富で、個人教室の選択肢も広がります。
個人教室を選ぶ際は、先生との相性や教室の雰囲気が継続的な学習に大きく影響します。また、月謝や発表会の形式も教室によって様々です。そのため、レッスンを始める前に、これらの点について十分に確認することが重要です。自分に合った環境を選ぶことで、より充実した楽器学習が可能となるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
興味はあるけどどの楽器がいいのかわからない、憧れの楽器があるけど初心者なので気後れしてしまうといった方も、ぜひ1歩を踏み出してみてください。楽器を始めるのに何歳からでも遅いということはありません。年齢を重ねてから楽器を始める魅力と可能性を探れます。
子どもの頃に挫折した方、忙しさに追われて諦めていた方、そして新たな趣味を探している方へ。 今こそ眠っていた音楽の才能を目覚めさせる時です。 音楽を通じた自己表現と学びの喜びを再発見しませんか?
気になる楽器があったら、お近くの教室にお問い合せしてみてはいかがでしょうか。
くらしときめきアカデミーでは、ピアノ、ギター、二胡やサックスなど、幅広い楽器講座をご用意しています。初心者からでももちろん大丈夫!まずは体験講座で講座の雰囲気などをご確認ください。
■監修_サーラエナジー/アカデミー担当者
WRITER PROFILE
書こ音(かこね)ライティング 森美香
元地方新聞社報道記者。
企業事務、医療事務、 英会話インストラクター など、さまざまな職種を経験。 記者を経て、現在は、自分史・社史関連、 行政、 観光協会、 企業、 雑誌などでフリーライターとして活動中。
一般社団法人自分史活用推進委員会認定・自分史活用アド バイザー。