キャッシュレス決済のメリットとは?店舗と消費者の立場から解説!
支払いのキャッシュレス化が進む近年。日本政府もキャッシュレス決済の普及を推進するなか、導入する店舗・利用者ともに年々増加しています。一方で、便利な仕組みだと思いながらもキャッシュレス決済のことがよく分からず、導入を躊躇しているお店や、消費者として利用をためらっている方も、まだまだいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はキャッシュレス決済のメリットとデメリットを、店舗と消費者の両方立場に立って解説します。
目次
キャッシュレス決済とは?
キャッシュレス決済とは、現金を使わない決済方法のことを言います。
最近ではテレビCMや広告などで目にする機会も多く、随分と普及してきたイメージがありますね。
一方で、経済産業省の調査によると、主要各国でのキャッシュレス決済比率は40%~60%台であるのに対し、日本は依然として約30%にとどまっています。
日本政府は大阪万博が開催される2025年までに40%、将来的には世界最高水準の80%を目指すと発表しています。
キャッシュレス決済の種類や方法
一口にキャッシュレス決済と言っても決済方法はたくさんあります。
クレジットカード
お店でクレジットカードを使って支払いをすると、決められた「限度枠」内であれば、一括払い、または分割払いなどで後払いできます。利用額は後日利用者の銀行口座から引き落とされる仕組みになっています。
そのため、クレジットカードを作るにはクレジットカード会社の審査を受けなくてはなりません。クレジットカードによって年会費がかかるもの、かからないものがあり、サービス内容も実にさまざまです。付帯サービスや、受け取ることのできるポイントの還元率にも違いがあります。クレジットカードの支払いに関する機能のほか、貯めたポイントの利用方法や還元品などが、自分の趣味趣向やイフスタイルに合ったカードを選択すると良いでしょう。
デビットカード
デビットカードは金融機関が発行します。デビットカード決済は、支払いと同時に指定の銀行口座から引き落とされます。よって発行する金融機関は、利用額を立て替える必要がありません。そのため、発行の際にクレジットカードのような審査がなく、指定の銀行口座を持っていればほとんどの人が利用できます。
電子マネー
電子マネーには、交通機関が発行し、乗車券としても利用できる「交通系」(Suica や TOICA、manacaなど)、スーパーやコンビニなどでのお買い物での利用を想定して発行されている「流通系」(WAONやnanacoなど)などがあります。カードをかざすだけで支払いが可能で、スマホに内蔵できるものもあります。プリペイド型であれば年齢制限がない場合が多く、誰でも気軽に始められます。また、プリペイド型の場合、チャージに上限金額が設定されており、一度チャージすると現金に戻せない場合が大半です。
QRコード決済
「スマホ決済」の内、QRコードやバーコードを使用した決済方法のことです。決済アプリをスマホにダウンロードすることで利用できます。QRコードやバーコードを読み取ることで支払いできます。チャージした金額から支払うもの、指定の銀行口座から引き落とすものやクレジットカードで支払うものもあります。同じアプリを利用する者同士の間で送金ができるサービスもあります。主なQRコード決済には、PayPay、LINE Pay、d払い、などがあります。
キャッシュレス決済のメリットとデメリット
キャッシュレス決済と一口に言っても、様々な種類のあることが分かりました。
とはいえ、現金での支払いに特に不自由さを感じていない消費者や、需要を感じていない店舗からすると、導入する必要性に疑問を持っているのかもしれません。
次では、消費者と店舗の両方の立場から、キャッシュレス決済のメリットとデメリットを見てみましょう。
消費者側から見たメリット・デメリット
消費者がキャッシュレス決済を利用するメリット
・現金を持ち歩く必要がない
最初に挙げられるのは、やはり現金を持ち合わせていなくても支払いができるという点です。銀行口座から現金を引き出す手間も省けますし、手数料を心配する必要もありません。また、特にコロナ以降は衛生的な観点から、不特定多数が触れる現金の受け渡しに抵抗を持つ人も増えています。キャッシュレス決済は、現金に触れない決済手段であるという点も、メリットの1つでしょう。
・支払いが円滑にになる
現金で支払う場合は小銭を出したり、つり銭の受け取りなどに時間がかかりがちです。
キャッシュレス決済の場合は、端末にタッチする、カードを通すなどで、支払いが完了するため、時間短縮ができるのも嬉しい点です。
・ポイントが貯まる
キャッシュレス決済の多くは、利用額に対して数%のポイントが貯まる仕組みになっています。貯めたポイントを次回以降の支払いに利用できたり、サービスを受けることができるところは、現金支払いにはないメリットです。
・利用の履歴が残る
キャッシュレス決済は利用の履歴が残るため、いつどこでいくら使ったかを容易に把握することができます。
現金で支払いをしながら自分が使った金額を把握するには、家計簿をつけるなどが必要ですが、キャッシュレス決済なら自分が利用した金額を簡単に可視化できます。
・盗難や不正利用時に補償付帯がある
万が一不正利用などのトラブルがあったとき、現金には何の補償もつきませんが、例えばクレジットカードの場合には、不正に利用された損害を補償してくれる制度が備わっている場合があります。(補償の有無、条件などはクレジットカード会社にお問い合わせください。)
消費者がキャッシュレス決済を利用するデメリット
・使えるお店が限られる
キャッシュレスを使えるお店は徐々に増加してはいるものの、未だに対応していないお店も、まだまだあります。QR決済なら使えても、クレジットカードには対応していないお店、あるいは、その反対のケースもあります。様々な種類のキャッシュレス決済を利用していたとしても、消費者としては、念のため、現金を最低限持ち歩く必要があるのが現状です。
・停電、充電切れなどの際は支払いできない
お店側の電気系統のトラブルがあったり、災害による停電などに出くわした場合は、キャッシュレスで支払うことはできません。
また、スマートフォンを使った決済方法の場合、充電切れに注意しなければなりません。
・悪用されるリスクがある
簡単に支払いができるキャッシュレス決済ですが、悪用されるリスクもあります。
既に述べた通り、クレジットカードでの不正利用に対して補償のある場合でも、警察やカード会社に届け出て、一定の手続きをする必要があります。
慣れてくると、ついついあれもこれもと種類を増やしてしまいがちですが、利用するキャッシュレス決済の種類を絞り、身に覚えのない出費がないかどうかを定期的にチェックするようにしましょう。
店舗側から見たメリット・デメリット
店舗がキャッシュレス決済を導入するメリット
・顧客獲得につながる
キャッシュレス決済を希望する消費者が多くなるなか、キャッシュレス決済を使えるかどうかは、集客にも影響してきます。キャッシュレス決済を導入し、その種類を増やすことが、新規顧客の獲得につながるのではないでしょうか。
・レジ業務の効率化
キャッシュレス決済なら「現金を受け取って、お釣りを渡す」という作業がなくなり、時間短縮できるので、会計の待ち時間を減らすことができます。また、つり銭間違いなどの会計ミスがなくなることは、店舗にとって大きなメリットです。
・売上管理が簡単に
キャッシュレス決済の売上は、データでの管理が可能です。出入金も自動で記録されるので、売上管理の手間を軽減できます。
店舗がキャッシュレス決済を導入するデメリット
・決済方法が増えた分だけ、スタッフが覚えなければならないことも増える
レジを担当するスタッフは、キャッシュレス決済の取り扱い方を覚えなければいけません。スタッフが多い店舗の場合、マニュアルの作成は必須です。
・初期費用や決済手数料がかかる
キャッシュレス決済を導入する際には、端末の購入やシステム導入のための初期費用が発生する場合があります。また、決済手数料は原則お店の負担ですので、場合によっては商品・サービスの提供価格の見直しが、必要となるかもしれません。
便利でお得なキャッシュレス決済をはじめよう!
今回はキャッシュレス決済のメリットとデメリットについて解説しました。
導入する際に留意する部分はあるものの、キャッシュレス決済はますます広がりを見せる環境の中で、キャッシュレスと上手に付き合うことで、消費者も店舗も、たくさんのメリットを享受できることが分かりました。
買い物では現金しか使わない!という現金派も、大きな買い物だけはキャッシュレスにしてポイントを貯めるなど、自分に合ったお得な利用方法を見つけてみてくださいね。
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また、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の導入を検討したいという店舗関係者の皆さまも、どうぞお気軽にご相談ください。
■監修_サーラフィナンシャルサービス/担当者_資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
WRITER PROFILE
mamhive ウシマルトモミ
ロンドン留学後、昼間は南青山のHP制作会社に勤務する傍ら、夜はヘアメイク専門学校に通学。
卒業後は東京のヘアメイク事務所に所属し、CMやテレビ、雑誌、映画など様々な現場を経験。
2014年独立後は、ヘアメイクとライターの二足の草鞋を履き、女性ライターチーム「mamhive(マムハイブ)」にて主に女性向け記事を担当。
現在は2男1女の子育てに奮闘しながら、幅広い分野のライティングを手掛ける。
双子座のA型
座右の銘は「人生夢を叶えるには短いが、夢を諦めるには長すぎる」