築年数で変わる?火災保険料の秘密

住宅を所有している方にとって、火災保険は安心な暮らしを支える重要な制度です。しかし、同じ保険内容でも築年数によって保険料が大きく異なることをご存じでしょうか?多くの方が「なぜ築年数が影響するのか?」と疑問を持ちます。この章では、火災保険と築年数の関係性について基本的なポイントを解説します。

目次
火災保険料に隠された築年数の影響とは?

築年数が火災保険料に影響する理由は、住宅の劣化リスクにあります。新築の住宅は耐火性や耐震性が最新の基準を満たしており、災害発生時の被害が抑えられる可能性が高いです。一方、築年数が古くなるにつれて建物の老朽化が進み、保険会社にとってリスクが高まるため、保険料が増加します。
さらに、建物の構造や材料の違いも築年数との関連性を強めています。具体例を挙げると、1981年以前の建物は旧耐震基準で建てられていることが多く、現在の基準に比べて地震リスクが高いとされています。
火災保険を契約する際に築年数を正確に申告しなければならない理由は、保険料計算だけでなく、実際に保険金が支払われる際の条件にも影響を及ぼすからです。この点を理解しておくことで、無駄な保険料を支払わず、最適な契約を選ぶための第一歩となります。
築年数は保険料にどんな影響があるの?具体例をもとに解説!

住宅の築年数は、火災保険料を決定する上で重要な要素の一つです。築年数が古い住宅ほど、老朽化によるリスクが高まるため、保険料が増加する傾向にあります。一方で、新築や築浅の住宅には割引が適用されることが一般的です。ここでは、築年数がどのように保険料に影響するかを解説し、適切な契約を結ぶためのポイントを詳しく紹介します。
築浅の住宅
築10年以内の住宅は「築浅」と呼ばれ、保険料が比較的安く抑えられるケースが多いです。この理由は、建物の構造が最新基準を満たしており、リスクが低いと判断されるためです。また、新築住宅では「新築割引」が適用される場合もあります。この割引は契約時に適用され、保険料負担を軽減する効果があります。
築20年以上の住宅
築20年以上の住宅では、保険料が大幅に上がる傾向があります。この段階では、建物の老朽化が進んでおり、保険会社にとってリスクが高いとみなされます。例えば、屋根材や外壁材の劣化、配管の老朽化などがリスク要因となります。
築30年以上の住宅
築30年以上の住宅では、一部の保険会社で引き受け条件が厳しくなり、加入できる火災保険の選択肢が限られる場合があります。このため、リフォームや耐震補強などの工事を行うことで、適用条件を満たすことが必要になります。
築年数が長い住宅の対策
定期的なメンテナンス
家の老朽化を防ぐために、屋根や外壁、配管をこまめに点検し、必要な補修を行いましょう。これにより、保険会社の評価が良くなり、契約しやすくなることがあります。
耐火性能を高める
耐火建材に交換したり、防火シャッターを設置したりすることで、火災のリスクを減らすことができ、保険会社の審査で有利になることがあります。
リフォームで契約しやすくなる可能性も
築年数に合わせてリフォームを行い、その内容を保険会社に伝えることで、契約の承諾を得やすくなる場合があります。
築年数が火災保険の与える影響をしっかりと理解することで、新築や築浅の住宅はもちろん、築年数が経った家でも保険にかかる無駄な費用を抑えることができるのです。
リフォームと火災保険の適用条件、知っておきたいポイント

前章でも述べたように住宅のリフォームは、火災保険の適用条件や保険料に影響を与える要素のひとつです。しかし、リフォームをしたからといって加入の適用条件を満たすわけではありません。特に、建物の構造を変えないリフォームでは、保険料の割引はほとんど期待できません。
リフォームが保険に与える影響
建物の耐久性改善によるリスク軽減
耐震補強や屋根材の交換などの大規模なリノベーションは、自然災害リスクを低下させ、保険料率が下がる場合があります。ただし、小規模な改修では割引は適用されにくいため、事前に保険会社へ確認することが重要です。
保険契約内容の更新
リフォーム後に保険会社へ報告することで、契約更新時に新しい条件や割引を適用してもらえることがあります。ただし、建物の構造に変更がない場合、契約内容の変更が生じないケースもあります。
新しい設備や資材への対応
耐火素材を使用した屋根材や外壁材への変更は、火災リスクを低減させるため、保険会社からの評価が向上する可能性があります。また、オール電化の導入によって、火災発生リスクが低下すると判断されると、割引対象となることもあります。
リフォームを検討する際には、火災保険や地震保険への影響も考慮し、事前に相談することで、より良い補償を受けられるようにしましょう!
保険料を抑えるための選択肢と賢い契約方法

火災保険料を抑えるには、適切な契約方法を選び、築年数や住宅状態に合った対策を取ることが重要です。この章では、具体的な節約方法や契約時の注意点について詳しく解説します。
節約方法の具体例
長期契約の活用
火災保険は、1年契約よりも長期契約の方が割安になる場合があります。特に、新築や築浅の住宅では、契約時に5年などの長期契約を選択することで、全体のコストを抑えることが可能です。
複数の保険会社を比較
保険会社によって保険料計算の基準や割引制度が異なるため、複数の見積もりを取り、最もお得なプランを選ぶことが重要です。
割引制度の最大活用
耐震割引や新築割引など、保険会社が提供する割引制度を活用することで、負担を軽減できます。
火災保険料を抑えるためには、リフォーム計画と保険契約をリンクさせ、最適な契約を選択することがポイントです。
おわりに
火災保険は住宅所有者にとって、万が一の備えとなる重要な保障です。
今回のコラムでは、築年数が火災保険料に与える影響やリフォームによる適用条件の見直しポイント、そして保険料を抑えるための選択肢について詳しく解説しました。
築年数が経過するごとに保険料が変動する背景には、建物の劣化やリスクの増加があります。このため、住宅の状態に合わせて補償内容を見直すことが必要です。また、一般的なリフォームでは火災保険の保険料が大きく変わることは少ないものの、耐震診断を受けたうえで耐震補強を行うことで、地震保険料の割引を受けられる可能性もあります。
サーラフィナンシャルサービスでは火災保険の相談も受け付けております。更新時には適用条件や割引制度をチェックし、無駄のない賢い保険選びをしていきましょう。

■監修_サーラフィナンシャルサービス/担当者_資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

WRITER PROFILE

枝川健二
マーケティング分野で豊富な経験を持つプロフェッショナル。アシックスジャパン株式会社で広告戦略を手掛けた後、UUUM株式会社でブランドチャンネルの立ち上げに従事。2019年からフリーランスとして活動を開始し、現在は静岡県を中心に地域活性化や企業コンサルティングを行う。