更新前に確認!火災保険の免責事項、免責金額とは?

更新前に確認!火災保険の免責事項、免責金額とは?

火災保険は、万が一の火災に備えるために欠かせない補償ですが、その契約内容には「免責事項」と呼ばれる注意点が存在します。これらの免責事項を知らずに火災保険を契約すると、予期しないトラブルに直面することもあります。特に更新時には、自身の補償内容が適切か再確認することが重要です。

本コラムでは、火災保険の免責事項を詳しく解説し、更新時にチェックすべきポイントを紹介します。

火災保険の免責事項とは

 火災保険の免責事項とは、保険会社が補償を行わない特定のケースを指します。一般的には、建物の経年劣化や重大な過失によって生じた損害、契約者やその家族による故意の損害、法令違反、さらには地震や津波、噴火による被害などが該当します。

 これらの事項を理解することで、保険を利用する際の予期しない問題を避けることができるのです。これにより、安心して暮らしを支えるための備えを強化することが可能となります。

 また、免責事項を理解することは、火災保険だけではなく、他の保険商品を選ぶ際にも重要な知識となります。事前にしっかりと理解を深めることで、火災保険を契約する際に戸惑うことがないでしょう。

 さらに、免責事項は保険契約者にとって、どのような状況で保険金が支払われないのかを明確に理解するための重要な情報源です。この情報をしっかりと把握し、契約前に確認を怠らないことが、後々のトラブルを防ぐための鍵となるでしょう。

免責事項が適用されるケース

・建物の経年劣化による損害

・重大な過失で発生した火災により生じた損害

・契約者本人・家族の故意による損害や法令違反

・地震・津波・噴火による損害

                 等々

 上記ケースは免責事項に該当します。これらのケースでは、保険金が支払われないため、契約者自身が補修費用を負担する必要があります。保険契約の見直しや新たな契約を考える際には、免責事項を再確認し、自分の生活スタイルに合った保険商品を選ぶことが重要です。

免責事項を理解することで避けられるトラブル

 免責事項を事前に理解していれば、保険金が支払われないケースを予想でき、予期せぬ出費を避けることが可能です。また、適切な補償内容の保険を選ぶための指標ともなります。免責事項についての深い理解は、保険の選択だけでなく、日常生活におけるリスク管理の向上にもつながります。

 これにより、家計の健全化を図り、不測の事態に備えた資金計画を立てることが可能となります。特に、家族の生活を支える上で、どのようなリスクに備えるべきかを明確にすることは重要です。免責事項を理解し、リスクを最小限に抑える行動を取ることで、安心して暮らしを営む基盤を形成することができます。

免責金額とその影響

 免責事項に似た言葉として「免責金額」があります。免責金額とは、保険が適用される際の契約者の自己負担額を指します。この「免責金額」という言葉は保険契約に際して、どのように影響するのでしょうか。

免責金額と保険料の関係

 免責金額とは、保険が適用される際の契約者の自己負担額を指します。免責金額が高いほど保険料は安くなります。しかし、実際の損害が発生した場合には負担が増える可能性があるため、慎重に選択することが重要です。免責金額を設定する際は、家族のライフスタイルや住居の状況、経済状況を考慮することが大切です。

 また、各保険商品の免責金額を比較することで、自分に最適なプランを見つけることができます。加えて、免責金額の設定は、保険契約者がどの程度のリスクを自己負担する用意があるかという指標にもなります。適切な免責金額を設定することは、長期的な家計の健康を守るためにも欠かせません。

契約内容による免責金額の違い

 保険商品によって設定できる免責金額や、デフォルトで設定できる免責金額は異なります。契約時に詳細を確認し、家族のライフスタイルや住居状況に合ったプランを選ぶことが重要です。免責金額を設定することで保険料は安くなりますが、実際に損害が発生した際には免責金額分を自己負担しなければなりません。家計に無理のない範囲で免責金額を設定することで、無駄な出費を抑え、家計の安定を保つことに繋がります。

免責金額設定のポイント

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 免責金額を高く設定すると、保険料を抑えられるというメリットがあります。しかし、災害で損害を受けたとき、免責金額を高く設定していると自己負担額が増えて、結果として家計を圧迫することがあるかもしれません。

そのような状況を避けるために、考え方のポイントを2つご紹介します。

お住まいの地域で起きやすい災害に関する免責金額を低く設定する

 住む地域の特性をチェックして、それにかかわる災害の免責金額を低く設定することが最も重要なポイントです。

 以下のような場合では、免責金額を低く設定するほうがよいでしょう。

 ・自宅近くに川があリ洪水の被害が予想される場合の水災補償

 ・雪が多く降る地域に自宅がある場合の雪災補償

 ・台風が多く到来する地域に自宅がある場合の風災補償

 自然災害が起きやすい地域かどうかを確認するには、自治体が公開するハザードマップが役立ちます。火災保険を契約する際にはぜひ一度、お住まいの地域のハザードマップを確認してください。

 また、保険商品によっては免責金額の設定が柔軟にできる場合と、できない場合があるので注意が必要です。

お財布と相談する

 繰り返しにはなりますが、免責金額を高く設定すると、保険料を抑えられるというメリットがありますが、災害で損害を受けたとき、免責金額を高く設定していると自己負担額が増えて、結果として家計を圧迫することがあるかもしれません。

 従って、貯蓄に余裕があれば、免責金額をある程度高くしても自己資金で賄うことができ、保険料も抑えられます。貯蓄に余裕がなければ保険料とのバランスを見て、免責金額を低く設定するとよいでしょう。

 また、保険会社によって免責金額の設定方法は異なります。本来必要ない補償が外せなかったり、免責金額を設定できない保険商品もありますので、保険会社を変更するのも保険料を安くする一つの手です。

まとめ

家計財布

 本コラムでは、火災保険の免責事項、免責金額について解説しました。

 火災保険を選ぶ際には、自分の住環境やライフスタイル、地域のリスクに合わせて、補償内容や特約を検討することが重要です。サーラフィナンシャルサービスでは、経験豊富な専門家がお客さまに合わせた最適な火災保険を提案します。ぜひ、サーラフィナンシャルサービスにご相談ください。

■監修_サーラフィナンシャルサービス/担当者_資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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WRITER PROFILE

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枝川健二

マーケティング分野で豊富な経験を持つプロフェッショナル。アシックスジャパン株式会社で広告戦略を手掛けた後、UUUM株式会社でブランドチャンネルの立ち上げに従事。2019年からフリーランスとして活動を開始し、現在は静岡県を中心に地域活性化や企業コンサルティングを行う。

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