間取り変更リフォームの費用や注意点、事例をご紹介!
新年度を迎え、職場や学校でも新たな生活がスタートしました。
どのご家庭でも、入社や異動、入学や進学などでライフステージやライフスタイル、家族構成が変われば、「今の間取りでは暮らしづらいな」と感じることがありますよね。
不便なく、より快適なお住まいを実現するためには間取り変更リフォームが有効です。
また、中古住宅を購入して、自分好みのマイホームにつくり変えたい方にとっても、間取り変更のリフォームが必要になります。
今回は目的や状況、必要性に応じたリフォームの種類や工法を説明しながら、サーラグループによる施工事例も紹介します。リフォームをする際の動機については、以下のコラムも参考にしてください。https://tsumugi.sala.jp/home/1026/(リフォームの動機・きっかけ)
目次
間取り変更リフォームが必要な時は?
ライフステージ、ライフスタイルの変化
お子さまの誕生や成長、独立や、ご両親との同居など、子ども部屋の使い道や家族構成が変わる際には間取り変更の需要が高まります。
もっとも多いのは、もともと一つの部屋だった子ども部屋を、お子さまの成長に合わせて2部屋に分けたいという要望です。
お子さまが小さいころは兄弟や姉妹と一つの部屋で過ごせますが、成長して各自の学習スペースやプライベートな空間を確保したいとなったときは、子供部屋を分けたいと考えるようになります。
また、ご両親との同居などで家族が増えた場合、リビングと隣接する部屋をつなげて一つの部屋にすることで広い団らんの空間が生まれます。特に、リビング横に中和室がある間取りでは、和室を洋室にリフォームしてリビングとつなげるケースが多いです。
在宅ワークの増加や趣味・習い事など、生活スタイルの変化によって、現在の間取りが不便に感じられる場合も間取り変更リフォームを検討しましょう。
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使い勝手の改善
キッチンなどの使い勝手を改善したい場合も、間取り変更が有効です。
築年数が経過した住宅では、ダイニングとキッチンが仕切られている独立型キッチンになっているケースが少なくありません。独立型キッチンは、調理をする人が孤立しやすく、料理を運んだり洗い物を片付けたりといった家事動線にも不便を感じやすいデメリットがあります。その場合、間仕切りを撤去してリビングとつなげるなど、広々としたLDKの間取りに変更するリフォームが考えられます。
また、収納スペースを増やしたい場合など、機能性を高めるために間取りを変更することがあります。
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中古住宅をリノベーション
写真:リビングサーラ販売物件
中古住宅を購入して自分好みにリノベーションしたい場合や、賃貸物件をリモデルして新たな価値を生み出したい場合にも間取り変更をお勧めします。
立地や予算が条件に合っているのに間取りが使いにくいという場合は、間取り変更リフォームでライフスタイルに合わせた住まいづくりを目指しましょう。
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耐震補強
防災の観点から、建物の耐震性を高めるために構造上必要な壁を増やすことや、柱を増設することで間取りを変更することもあります。
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以上のような理由から、間取り変更リフォームは様々な状況で必要となります。
ただ、間取り変更は大規模な工事になることが多く、工期や費用も高くなりやすいため、専門家によく相談しながら進めることが大切です。
間取り変更リフォームの種類と費用相場
間取り変更リフォームにはいくつかの種類があります。施工事例が多い代表的なリフォーム内容と、おおまかな費用相場を紹介します。
複数の部屋を1つにする
複数の部屋の間仕切りを取り払い、1つの大きな部屋に変更します。
リビング、ダイニングの間仕切りを撤去することで、ホームパーティーや趣味の集まりで招待したお客さまと楽しめるような広々とした空間をつくりあげることができます。
経年とともに暗くなりがちな和室も一緒にリフォームすれば、明るく開放的な空間に生まれ変わります。
間仕切り壁の撤去の費用相場は15〜20万円です。
壁の撤去だけであれば5万円前後ですが、撤去した壁周辺の下地やクロスの補修工事も必要となるため、その分費用がかさみます。
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間仕切りを設けて部屋を分ける
お子さまの成長や、ご夫婦で生活リズムが異なる場合、広めの部屋に新たな間仕切りを設けることで2つの部屋に分割することも選択肢の一つです。
「子ども達が成長してきて、子ども部屋を2つに分けたい」「夫婦どちらかが風邪をひいた時には別々で休みたい」といったご家庭に有効です。
また、間仕切りをアコーディオンタイプや引き戸タイプの稼働壁にすれば、状況に合わせてもともとの一つの部屋としても活用できますし、将来的に別の間取りに変更しやすいメリットもあります。
費用相場は、間仕切り壁の設置は20〜30万円、稼働壁はアコーディオンタイプが5〜20万円、引き戸タイプが30〜50万円です。
水まわりの配置を変える
キッチンやお風呂、洗濯機のある脱衣所といった水まわり設備は老朽化が進みやすく、家事をするなかでの動線を重要視する上でも間取りを変えるケースがあります。
特にキッチンは新しいタイプの製品が出てくることもあり、キッチンを丸ごと取り替えたり、壁付け式から対面式への変更を希望する方が多いです。
費用相場は、キッチンの移動が60〜200万円、システムバスの移動が70〜200万円、洗面台の移動が20〜40万円、トイレの移動が30〜80万円です。
水道管の移動や新設、電気の配線工事などでどうしても費用がかさみます。
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間取り変更リフォームのメリット
間取り変更リフォームには、家の使い勝手や住み心地を向上させるメリットがあります。具体的には以下のような利点があります。
新築住宅を建てるよりも費用が安い
間取り変更リフォームは、一般的に新築住宅を建てるよりも費用が安く済むケースが多いです。ただし、建物が古くて耐震性や耐久性が低い場合は、構造補強や設備の更新が必要になり、新築と同じ程度の費用がかかることもあります。
また、建物の構造や状況によっては、希望の間取り変更が難しい場合もあるため、事前に専門業者と相談して見積もりを取ることが重要です。
自分たちの生活に合わせた間取り変更ができる
家族構成やライフスタイルに応じて空間を最適化できます。たとえば、お子さまが成長して個室が必要になったり、二世帯住宅にリフォームする場合、間取り変更によって快適な生活空間を作れます。
住宅の基礎や配線・配管周りも見直せる
間取り変更リフォームは、住宅の壁や床を一旦剥がしたり配管の位置を変えることもあるため、部分リフォームでは手が出せない住宅の床下や壁の中などもチェックして補強できたり、配線や配管を見直したりすることができます。
リフォームを機に住宅の根本的な部分も改善することで、家全体の耐久性や機能性が向上し、より快適で長く住める空間を作ることができます。
間取り変更リフォームの注意点
間取り変更リフォームには、快適で住みやすい空間をつくるメリットがありますが、いくつかの注意点があります。以下のポイントを押さえておきましょう。
住宅の構造によっては間取りが変更できない場合がある
日本の伝統的な木造軸組み工法は柱や梁で建物を支えているため、壁を撤去する間取り変更が行いやすいですが、建物の構造上取り除けない柱や壁がある場合、間取り変更に制約が生じることがあります。特に耐震上重要な壁(耐力壁)や柱は、撤去や移動が難しいため、事前に業者と確認することが大切です。
また、建物を「面」で支えるツーバイフォー工法の場合だと撤去できない壁が存在するため、希望通りの間取りに変更できないケースがあります。
マンションの場合は事前に管理規約を確認する
マンションで間取り変更リフォームを行う場合は、事前に管理規約や使用細則を確認することが必須です。マンションには共用部分と専有部分があり、特に共用部分に関わる工事には制限があるため、注意しましょう。
多くのマンションでは、内部の間仕切り壁は容易に変更が可能です。ただし、床や壁など特定の構造部分については、リフォームの制約があります。特に防音や耐火に関わる床材、壁の撤去などは制限されていることが多いため、リフォーム前に必ず管理規約を確認しておくことが大切です。
間取り変更内容によっては工事期間中に仮住まいが必要
間取り変更の内容によっては、工事期間中に仮住まいが必要になる場合があります。特に大規模な間取り変更や、水まわりの移動を伴うリフォームでは仮住まいの検討が推奨されます。
仮住まいが必要な場合、工事業者が提携先の物件を紹介してくれることもありますが、自分で探すことも可能なため、事前に確認すると良いでしょう。
間取り変更リフォームの費用を抑えるコツ
間取り変更リフォームは費用が高額になることが多いですが、ポイントを押さえてプランニングを行えば、費用を抑えることも可能です。
既存の間取りや設備を活かす
工事個所が増えるほど費用は高くなるため、なるべく既存の間取りを上手に活かすことが大切です。特に水まわりの移動は費用が高くなりがちなので、可能であればなるべく動かさず、必要最低限なリフォームにとどめることが理想です。
設備や建材のグレードを見直す
床材や壁材、キッチンや収納の素材などは、幅広いグレードから選べます。使用頻度の低い部分にはコストパフォーマンスの高い素材を選ぶと、費用を抑えながらも見た目の美しさを保てます。
たとえば、リビングやダイニングは見栄えを重視し、寝室や収納スペースはコストを抑えるといった工夫が可能です。
数社への見積もり・補助金の活用
なるべく複数のリフォーム会社に見積もりを依頼しましょう。各社の見積もりを比較すれば費用相場も把握でき、費用交渉もしやすくなります。
また、間取り変更に伴い、バリアフリー化や耐震化をする場合のリフォームには補助金が申請できるケースもあるので、国やお住まいの自治体の制度をチェックしましょう。
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間取り変更リフォームの事例
間取り変更リフォームにはどのような事例があるのでしょうか。リビングサーラがこれまでに手掛けた施工実績から一部をご紹介します。
家族みんなが集まれる住まいに(築53年、新城市)
参考:リビングサーラ くらすデザイン
床の段差を解消し、将来を見据えて動線も確保。洗面所はLDKの中に取り込み、洗面コーナーとしてスペースを設けました。トイレには正面からの開きドア動線に加え、脱衣室側からも引戸で入れるようになり、奥様の寝室を近い位置に移動したことで夜トイレに行くのにも楽になったそうです。リビングも広くなり、泊まりに来るお孫さんたちのためのお布団収納も設えました。
二世帯から三世帯、再び二世帯へ(築20年、蒲郡市)
参考:リビングサーラ くらすデザイン
ご主人の定年を期にリフォーム。ドミノ式に住空間を変化させながら、長く世代を超えて住み続けられるリノベーションを目指しました。クラフトや洋裁など多趣味で、生き生きとした時間を過ごせる空間が生まれ、和室と暗くて寒いキッチンのイメージを一新し、家族みんなで料理を楽しめるようになりました。水まわりの位置も見直し、リビングと一体となった、庭まで見渡せる対面式キッチンを実現しました。
楽しさを追求したリノベーション(築31年、豊橋市)
参考:リビングサーラ くらすデザイン
掃除や庭の手入れが大変と感じ、中古マンションを購入されてリノベーション。ベッドコーナーは間仕切り壁でなく、家具で仕切ることで空間が広く感じられ、通風や空調効率にも配慮しました。玄関にはアイキャッチのフロストガラスを採用し、愛犬の足跡と娘さんの合格祈願を込めた桜を施したオリジナルデザインに。親子のコミュニケーションを重視して対面型キッチンを提案し、料理中も会話を楽しんでいただいています。
まとめ
間取り変更リフォームを検討する際は、まずはリフォームの目的を明確にし、適切な工事内容を見極めることが、費用を抑えて理想の間取りを実現するために大切です。
施工実績も豊富なリビングサーラへ、お気軽にご相談ください。
■監修_リビングサーラ/施工管理担当者_資格:1級建築施工管理技士・2級建築士
WRITER PROFILE
由本 裕貴
1983年3月20日、愛知県豊川市生まれ。
御津高校、愛知大学を経て、2005年に日刊スポーツ新聞社入社。プロ野球やサッカー日本代表を担当し、2014年に東愛知新聞社へ転職。2021年からフリーに転向し、翌年から東日新聞ライターとして東三河のニュースや話題を追っている他、スポーツマガジンやオカルト雑誌などでも執筆。豊川商工会議所発行「メセナ」の校正も請け負う。著書に「実は殺ってないんです 豊川市幼児殺害事件」「東三河と戦争 語り継ぐ歴史の痕跡」「訪れたい 東三河の駅」がある。
家族は妻と長男。趣味はスポーツ観戦、都市伝説の探求。